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好きな卵料理1位は4年連続で「目玉焼き」! 日本人が卵を愛する理由とは
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卵は手に入れやすく、さまざまな料理に使える身近な食材。IEC(国際鶏卵委員会)によると、2019年の日本人1人当たりの年間鶏卵消費量は338個で、メキシコに次いで世界2位だったそうです。そんな“卵消費国”とも言える日本において、卵はどのように認識され、食されているのでしょうか。卵に関する調査からその実態が見えてきました。また、好きな卵料理ランキングも見逃せません。
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手軽さや食べやすさの認識が高い卵 栄養に関する認識は低い?
キユーピー株式会社は、グループ会社のキユーピータマゴ株式会社とともに2020年8月、20~69歳の男女2060人を対象に卵に関するアンケート調査を実施。その調査報告として「たまご白書2020」を公表しました。2017年から4回目となる今回は、どのような結果が出たのでしょうか。
人間の身体を形成する重要な栄養素である「タンパク質」。「タンパク質を摂るために食べている食材」を尋ねたところ、1位の「肉(55.8%)」に次いで「卵(47.7%)」が2位となり、以下「魚(43.2%)」「豆類(42.4%)」「乳製品(40.8%)」と続きました。男女別で見ると「肉」は男性で46.8%、女性で64.8%、「卵」は男性で37.4%、女性で58.0%。女性は6割前後の人が、タンパク質の摂取に肉と卵が有効だと考えているようです。
タンパク質を意識して摂っていると答えた人は、「タンパク質を摂るための食材・食品として卵を食べる理由」を尋ねる設問に対して、「おいしいから(55.5%)」と答えた人が最も多く、次いで「調理しやすいから(37.2%)」「どんな料理にも合うから(33.4%)」「安いから(29.3%)」と、料理に取り入れやすい理由が並びました。「タンパク質が多く含まれているから」と答えた人は29.3%でした。
ここまでの回答を見ても、卵の手軽さや食べやすさの認識は比較的高い印象ですが、卵そのものの栄養価についてはどうでしょう。
「卵について知っていること」を聞いてみると、「タンパク質が豊富(76.0%)」が最も多くの回答を集めました。次いで「赤玉と白玉に栄養的な違いはない(34.8%)」「卵のタンパク質は良質である(28.5%)」と続きましたが、いずれも3割程度に落ちています。
また「卵はビタミン、ミネラルが豊富である」といった、タンパク質以外の栄養価に関する項目も「知っている」と答えた人の数が少なく、卵を食している人の多くは「何となく身体に良い」という意識で食べている実態が明らかになりました。
特に「卵を食べる頻度と血中コレステロール濃度に密接な関係はない(17.1%)」には要注目です。実は近年、健康な人は卵のコレステロールを気にする必要がないとされているそう。その理由は、科学的根拠に欠けているため。頭の片隅に置いておきたい知識ですね。(※医師・栄養士より栄養指導を受けている方はその指示に従ってください)
好きな卵料理 1位から3位は納得の顔ぶれ?
では、どのような調理方法で卵を摂取しているのでしょうか。「好きな卵料理」を尋ねると全体のトップは、朝食の定番メニュー「目玉焼き(70.5%)」となりました。2017年の調査開始以来4回連続で1位となっています。
1位 「目玉焼き」 70.5%
2位 「オムライス」 67.1%
3位 「茹で卵」 65.9%
年代別で見ると、年代が高くなるほど1位の「目玉焼き」を支持している人が多くなっており、男女ともに50代(79.9%・78.3%)が最高です。
2位の「オムライス」は全般的に女性からの支持が高くなっており、トップ3は女性30代(79.4%)、20代(78.0%)、50代(75.4%)でした。一方で支持が一番低かったのは男性20代(55.4%)となっています。
3位の「茹で卵(65.9%)」は、男女ともに60代(74.4%・73.5%)がトップ。逆に20代では男女とも(43.0%、53.7%)に、支持が最も低くなりました。
食事は、栄養価の高いものをおいしく食べることが何よりですが、せっかく食べるのであれば正しい知識を持っておくに越したことはありません。卵とコレステロールの関係にしても然りですね。栄養価の高い卵を、日々の食生活に積極的に取り入れていきたいものです。
(Hint-Pot編集部)