からだ・美容
つらい生理「女性同士でも理解し合えない」は8割超 「普通に生活しろと思われても無理」
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初潮から閉経まで、平均で約35~40年続くとされる生理。その前後や最中に訪れる症状は一般的に「軽い」「重い」と表現され、またその内容も人それぞれですが、重い場合は医師の診察が必須です。調査の結果、「女性同士でも生理のことを理解し合えるとは限らない」と答えた人は約8割に。また、男性の無理解に悩む人が多い状況も、改めて明らかになりました。
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女の敵は女? 学校や職場、家族、友人…無理解に嘆く声は多数
国内最大級オトナ女子向けメディアアプリ「LOCARI」を運営する株式会社Wondershakeは2020年10月8~12日、日本全国の男女を対象に「生理に関するアンケート」を実施。964人から回答を得ました。
まず「生理は仕事や家事に影響がありますか?」(2択回答)と尋ねたところ、「ある(74.6%)」は7割超という結果に。4人に3人が、生理による影響を生活に感じていることが分かりました。
では、女性間でそういった悩みを共有できるのでしょうか? 続けて「女性同士なら生理のことを理解し合えると思いますか?」(2択回答)との質問に対し、「いいえ(83.5%)」は何と8割超に。具体的には、以下のコメントが寄せられました。
【学校で】
「毎月休んだり、学校で痛がると先生方や両親から『大げさだ』『病は気から』と言われ、理解を得られません。また婦人科でも、3年間薬が効かないので嘘をついていると思われ、呆れられています。つらいです。つらい」
「子どもの時は体育の時間を休むのを女性担任に良く思われなかった」
「生理痛もなく3日ほどで終わるという先輩に、生理の度に具合が悪くなり通勤電車の中で倒れる私は仮病だと思われていました」
多感な若い時期に年上の同性からの無理解に直面すると、心理的ダメージも大きくなると考えられます。“先輩”に当たる年代の女性は、対応に気を付けたいものですね。
【身内間で】
「生理の痛さを訴えたらそんなんでつらかったら子どもを産む時、耐えられないよって親族に言われた」
「若い頃は生理痛がひどかったから、薬を飲んでもダメで吐き気と冷や汗が止まらなかったけど、親に理解してもらえなかった」
生理に関連する諸症状は、とにかく身体を休めることが重要。休めるはずの自宅で身内からの理解が得られない状況は、逃げ場を失ってしまうことと等しくなってしまいます。
【友人間・職場で】
「遊ぶ約束をしていた友人に、生理痛がひどくなったので断りの連絡をしたら、そんなことで断られるのはありえないと言われた」
「生理痛がない人に『食べ物をきちんと食べないから生理痛がひどい』と言われた」
「生理前後に下痢しやすくて仕事中によくトイレに行きますが、好きで行っているわけではないのに陰口叩かれます」
症状に「重いもの」と「軽いもの」がある以上、同性とはいえまったく同じ悩みを共有できるとは限りません。他人の身体の状態を事細かに知ることは、確かに無理な相談です。とはいえ、状態を一方的に決め付けしまうのも考えもの。「人と自分は違う」という大前提を改めて認識することで、思いやりの気持ちが生まれやすくなるかもしれませんね。