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大学教授監修・生理の不快感を緩和する簡単スープレシピ おいしく体温アップと血流を促進
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教えてくれた人:摂南大学 農学部教授・安藤真美
現代の女性は一生の中で、450回から500回も生理があり、さらにそのコストはある調査によると、70万円以上ともいわれています。気分的にも経済的にも重苦しい生理。せめて少しでも快適に過ごしたいですよね。そこで摂南大学農学部の安藤真美教授が監修した、生理時の不快感を和らげる簡単レシピを紹介します。
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ストレスを溜めない、身体を冷やさない、血行促進 生理を快適に過ごすためには
女性の生理周期は、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)と呼ばれる、2つのホルモンにコントロールされています。PMS(月経前症候群)の原因としては、これらの女性ホルモンの変動が関わっています。ストレスなどで症状が悪化するので、上手なストレス解消を心がけることが大切です。
一方、生理中の代表的な不快な症状「生理痛」の多くは、プロスタグランジンという生理活性物質の分泌と血流の低下が原因。血流の低下とプロスタグランジンの分泌量は、反比例関係にあるため、身体が冷えると生理痛が悪化しやすいとされています。
これらを総合し、生理前や生理中をなるべく不快感なく過ごすには、3つのポイントがあるようです。
【生理前および生理中をできるだけ快適に過ごすための3つのポイント】
・ストレスを溜めない
・身体を冷やさない
・血行促進
「冷え対策」には、食べ物も大きく関わってきます。必要な栄養素や食べ方のポイントはあるのでしょうか。
身体を温める食材として有名なのはショウガ。安藤教授によると、ショウガは加熱調理すると、さらに身体を温める効果が増加するといいます。ショウガに含まれている「ジンゲロール」という成分には身体を温める効果があり、加熱することでその成分は「ショウガオール」へと変化。身体を温める効果がさらに高まります。身体を温める効果は、ネギやニンニクなども期待できるので、料理によって使い分けると良いでしょう。
また、血行促進効果の高いビタミンEやビタミンCの摂取も心がけましょう。生理痛の緩和が期待でき、スーパーマーケットなどでも簡単に手に入れやすい食材は次の通り。
西洋カボチャ、パプリカ、アボカド、種実類(アーモンド、ピーナッツ)、ウナギ、ショウガ、ニンニク、ニラ、玉ネギ、ネギなど