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ヘンリー王子とメーガン妃に称号返上の“すすめ” 「サセックスを単なる名字に」と王室専門家
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ヘンリー王子とメーガン妃の“王室引退”後、英国民からは夫妻に対する「公爵」「公爵夫人」のタイトルを剥奪してほしいという声が高まっている。そんな中、王室専門家が「サセックスを単なる名字にした方が利口」と発言して話題になっている。“王室引退前”最後の公務となった今年3月の「コモンウェルス・デー」の式典では、メーガン妃とともに2列目の右端に座らされたことで「激怒」していたと伝えられたヘンリー王子。当時は厳しい表情が印象的だったが、そんな王子が称号返上という決断を下す可能性はあるのだろうか。
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“王室引退”している2人に「公爵」「公爵夫人」という称号は不要と主張
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」が報じたところによると、サセックス公爵夫妻に忠告したのは、王室を専門とする著述家のマレーネ・ケーニヒ氏。同紙の取材に応じ、持論を展開した。
ケーニヒ氏は、すでに“王室引退”している2人が「経済的自立」を宣言し、自由な活動をしたいなら、逆に「公爵」「公爵夫人」という称号は不要だと主張している。
「ビジネス界ではヘンリー・サセックス、メーガン・サセックスと名乗る方がスマートだと思います。実際、ヘンリー王子の叔父であるエドワード王子はテレビ制作会社を経営していますが、そこではシンプルにエドワード・ウィンザーと名乗っていますし、アンドリュー王子の2人の娘たちもベアトリス・ヨーク、ユージェニー・ヨークと名乗っています」
確かにメーガン妃とヘンリー王子がそれぞれ「メーガン・サセックス」「ヘンリー・サセックス」と名乗ったところで、2人が誰か分からなくなることなどありえないだろう。それに「公爵」「公爵夫人」の称号を返上すれば、政治的な発言をしても今ほど批判が集中することもなくなるかもしれない。
ただ、王室作家のロバート・レーシー氏は最新著作「Battle of Brothers(兄弟の戦い)」の中で、“王室引退前”最後の公務でヘンリー王子が夫妻で2列目の右端に座らされたことについて、「明らかに隅へ追いやられた」ために「激怒した」と記している。そんな王子が称号返上という決断を下せるのだろうか……。
一考の価値がある忠告だとは思うが、2人の考えはいかに。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)