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女性が社会的に生きにくい日本 幹部職まで昇進したい女性はたった7% 大きな理由とは?
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ノンキャリア志向の女性も多数 日本では上昇志向を抱きづらい?
今後のキャリア展開について尋ねると、「将来も現在の職位を維持したい(42%)」が最も多く、次いで「ある程度は昇進したいが、幹部職にはなりたくない(25%)」とノンキャリア志向の回答が続きました。
中でも「将来的に幹部職まで昇進したい」と答えた人は7%にすぎず、「将来は自分の事業を立ち上げたい(14%)」、「より大きな機会を追求するために転職したい(12%)」といったキャリア志向の回答を合わせても計33%にとどまっています。
これらの結果から、女性管理職が少ない日本の社会において女性が高い地位に行くことがイメージしづらく、上昇志向を抱きづらい現状が見えてきました。また、結婚や出産といったライフプランを抱いている人にとっては、キャリアを築いたところで「その努力はいずれ結婚や出産によって無駄になってしまうのではないか」という思いもあるのではないでしょうか。
仕事や人生の悩みを他人に相談しない人は4人に1人
仕事や人生についての相談先については、「家族(親、子ども、いとこなど)(61%)」が最も多く、2位は「友人(40%)」でした。しかし、3位には「他人には相談しない(25%)」が入っており、相談先がなく1人で悩みを抱えている可能性のある女性は4人に1人という現状が明らかになりました。
女性の仕事に関する悩みは、性別による根強い差別や格差に阻まれるケースも少なくないため、「相談したところで解決の見込みはない」と最初から諦めている人も多いのではないでしょうか。そこに労力を割くよりも、「世の流れに逆らわず現状維持でやり過ごす方が楽だ」と考えるケースも少なくないと思われます。
しかし、世界ではもっと多くの女性たちが性別に関係なく社会的に活躍しています。日本でも「女性が輝く社会の実現」に向けて、政治的な面でもさまざまな取り組みが行われてきました。性別を問わずすべての人が自分らしく生きられるように、伝統や慣例に縛られず、多様性を認め合う社会の実現に向けて、世の中が少しずつ変わっていけたらいいですね。
(Hint-Pot編集部)