猫の世話で分からないことがあると母に電話

　でも、この4～5月に緊急事態宣言が発令された時は、僕がずーっと家にいたので一日中べったりではありませんでした。僕はマースとずっと一緒にいられてうれしかったんですけど、マースの方はもしかしたら「たまには1人になりたいなあ」と思っているのかな……と感じた時もありました（笑）。マースは表情が豊かなので、何を考えているのか分かるんですよ。逆に、いつもは部屋でずっと1人なので寂しいのかな。なるべく早く帰るようにしているんですけどね。外から携帯で見られるカメラを部屋に置いているので、マースが1人でいる時どうしているのか、たまに見ると、キャットタワーの上で寝ていることが多いです。

　猫の世話の仕方は実家で飼っていたのでだいたい分かっていたんですけど、分からないことがあると母に電話して聞いています。「お風呂はどうするの？」とか。母は猫についてたくさん勉強して、資格をいろいろ持っているんです。お風呂については、マースは半年に1回、シャワーを浴びさせて猫用シャンプーで洗っています。シャワーはそんなに嫌がらないのに、ドライヤーにすごい抵抗しますね。音が怖いのかな。逃げ回って、いつもの甘噛みより強く噛み付いてきます。それでも、ちゃんと乾かさないと風邪ひいちゃうんで。

犬派だった藤原さんが猫のかわいさにハマった

　実家では最初、きれいなコザクラインコを飼っていて、僕が小学校6年の時、母親が猫にハマり始めて猫を飼い始めたんです。それがマースのお父さんのまいる。母方の実家では犬を飼っていて、僕はどちらかというと犬派だったんですけど、一緒に暮らし始めてみたらすぐに僕も猫のかわいさにハマリました。マンチカンって基本的におっとりした性格なので、うちはコザクラインコの方がまいるより強いですね（笑）。

　まいるの後、実家では少しずつ猫の家族が増えて、今は全部で4匹。まいるとピアスと、その子どもの「じゅじゅ」と、誰とも血がつながっていない「ココ」です。我が家に最初にやってきた猫のまいるはもういい年になったので、マースが生まれた時、「もう子どもは最後にしよう」ということになったんです。マースはまいるの最後の子ども。だから余計に、マースをかわいがってあげたい気持ちが強いんですよね。

（中野 裕子）