Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

漫画

「ビビビ」を求めて10年 “運命の人”を待ち続けた女性の漫画が話題 「夢物語だわ~」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン【画像提供:人間まお(@ageomao)さん】
漫画のワンシーン【画像提供:人間まお(@ageomao)さん】

“運命の人”に出会うと、その瞬間に「ビビビ」と来ると言いますよね。でも、そんな経験を実際にしたことがある人は、果たしてどれほどいるのでしょうか。憧れの先輩夫婦が“運命の出会い”をしていたと聞いて、自分自身も「ビビビ」を待ち続けた結果、10年も経過してしまったという体験談を描いた漫画が話題になっています。現在、「ヤングマガジン」で「オペ看」を連載中の漫画家・人間まお(@ageomao)さんに話を聞きました。

 ◇ ◇ ◇

憧れの先輩夫婦は「運命が逆回転したような感覚」で結婚

 看護師の人間まおさんには「とっても憧れている看護師の先輩」がいました。その先輩はナイスバディで仕事も速く、何とソムリエの資格まで持っているそう。しかも、医師の旦那さんは優しくスマートでオペも速く、要するに2人は「めちゃくちゃお似合いのカップル」なのだとか。うんうん、たまにいますよね、こういう完全無欠カップル。

 そこで人間まおさんは22歳の時、先輩に馴れ初めを聞いたそうです。“運命の出会い”こと、いわゆる「ビビビ」を期待しましたが、先輩から返ってきた言葉は何と……「運命が逆回転したような感覚にあったの」。旦那さんも同じように感じたそうで、当時それぞれ交際していた相手と別れて結婚に至ったそうです。何て劇的な展開でしょう。運命が逆回転するものとはちっとも知りませんでした!

 もちろん、人間まおさんも「運命逆回転とか、まさに『ビビビ』の最上級じゃないですか!!」と大興奮。さらに先輩は「まおちゃんもそんな人にいつか出会えるよ」と、温かい言葉をかけてくれたそうです。しかしこの温かさが仇になったのか、いつかは自分も「ビビビ」を……と待ち続けてはや10年、その結果やいかに……?

「私は32歳になりました。毎日猿を撫でて暮らしています」

 ……どうやら、ちょっぴり切ないオチになっているご様子です。ちなみにサルとは、ペットの「あげお」くんのこと。とってもかわいいおサルさんですよ! ……って、下手な慰めで大変申し訳ございません。

「ビビビに憧れていたら私のようになるよ」

 この漫画をツイッターで公開したところ、4万件以上の“いいね”が集まるなど大きな話題に。「ないわぁ… 夢物語だわ~」「まったくビビビなんて感じずに夫と結婚しました!! 運命とかよく分からないですがタイミングが大切かと思います!!」「1回目も2回目もビビビと感じたけど惚れやすく冷めやすい私の気の迷いだと思ってる」などと、作者さんへの共感の声や“アドバイス”、そして「ビビビ」に対する憧れの声が続々と集まりました。

 人間まおさんがこの漫画を描いたきっかけは、テレビで観た芸能人の馴れ初めから先輩の話を思い出したことだそう。実際に「運命が逆回転したような感覚」と聞いた時を「何てロマンチックなんだろう……『こりゃ結婚しかないだろ!』って思いました」と振り返ります。

 そして、この漫画には「ビビビに憧れていたら私のようになるよ」という思いを込めたのだそう。もっとも、ツイートに寄せられた声の中には驚く内容もあったようで、「ビビビはあったけど離婚した、という人が意外に結構いたのでびっくりしました」といいます。“運命の人”だと思ったけれど、実はそうではなかった、という例も少なからずあるようで……。やはり、結婚とは難しいものです。

 現在、漫画ブログ「人間まおと愉快な仲間たち」でも漫画を公開している人間まおさん。電子書籍「くず系女子」や「私、オペ看なんですけど異世界で役に立ちますか?」の第1巻も発売中で、作品を楽しむことができます。

(Hint-Pot編集部)