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コロナ禍での“職場飲み会” 未だ7割の人が「行ってない」 若者の方が参加に積極的!?
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新型コロナウイルスの感染拡大が再び深刻化しており、外食などを自粛する動きが出てきています。家族や友人との食事にも気を使わなければいけない状況となっている中、職場の“飲みニケーション”事情はどうなっているのでしょうか。調査によると、未だに約7割の人が職場の飲み会に行っていないということが分かりました。
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20代は15%が「Go To キャンペーン」が始まってから職場での飲み会を解禁
株式会社ツナググループ・ホールディングスを母体とする多様な働き方の調査研究機関「ツナグ働き方研究所」は2020年11月2~6日、正社員として働く全国の20~64歳の男女3000人を対象に、「職場の飲み会世代間意識調査」を実施。有効回答数は1807人(男性963人、女性844人)でした。
まず「コロナ禍で職場での飲み会の度合いは?」と質問すると、「まったく飲みに行ってない」という人は69.7%いました。ただ、世代によって違いは明らかで、内訳を見ると20代では58.5%、50代以上では79.6%と20%以上の開きが。さらに、「Go To キャンペーン」が始まって、職場の飲み会を解禁した人は、20代で15.6%いましたが、50代以上は7.3%と若者の半分以下でした。
コロナの第1波が到来した春には、初めてオンライン飲み会をしたという人も多いはず。ただ、こちらも世代によって違いがあるようで、「職場でのオンライン飲み会をしましたか?」という質問では、20代が28.3%も経験していたのに対して、50代以上はわずか8.0%のみでした。
しかし、経験者のうち、「オンライン飲みを経験したがやっぱりリアルな飲みがいい」という回答した人も20代は65.8%で、50代以上の47.8%を大きく上回る結果に。逆に、オンライン飲み会とリアル飲み会の“ハイブリッド型”を希望するのは20代で32.4%、50代以上で43.5%となり、ミドルシニア世代の方が若者世代よりもオンライン飲み会を許容するという結果となりました。
50代以上は32.4%が「周囲の目より感染が気になる」
この社会状況の中で、若者の方が“リアル飲み会”の参加に積極的であるというのは、ここまでの結果を見ても明らかです。最近では、若者が職場での酒の席に対して苦手意識を持っているとみられているだけに、少々意外な印象も受けますが、やはり50代以上には自身が新型コロナに感染した時のリスクを考えている人が多いようです。
最後に「コロナ禍で職場の飲み会をどう感じる?」と聞いたところ、「感染より周囲の目が気になる」と答えたのは、20代が26.4%、50代以上が12.5%という結果に。逆に、「周囲の目より感染が気になる」と回答したのは、20代が24.3%でしたが、50代以上は32.4%でした。
若者よりも高齢者の方が、感染した際の重症化のリスクが高いとされている新型コロナ。自分の身を守るために飲み会を控えているという人はミドルシニア世代により多く、本来なら忘年会シーズンとなる12月も“職場飲み”があまり増えることはなさそうです。
(Hint-Pot編集部)