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ヘンリー王子とメーガン妃は「気にしていない」 英国での人気低迷におかまいなしな驚きの理由

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

メーガン妃とヘンリー王子【写真:AP】
メーガン妃とヘンリー王子【写真:AP】

 今年3月末日をもって主要王族から離脱。米国移住後は、泥沼化する英タブロイド紙との法廷闘争や米大統領選への投票を促す政治的発言などで、英国で度々批判の的になっているヘンリー王子とメーガン妃。先日も英国の国民行事「リメンブランス・デー」に合わせ、米国で慰霊を敢行。その際撮影された写真が「わざとらしい」と激しい非難を浴びた。最近の好感度調査でも英国民の強い拒絶反応が明らかになったが、当人たちは「それほど気にしていない」という。その理由を王室コメンテーターが説明した。

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ヘンリー王子とメーガン妃の意識はすでに米国と英連邦に集中している

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」によると、王室コメンテーターのリチャード・フィッツウィリアムズ氏が、ヘンリー王子とメーガン妃の最近の行動の裏側にある心理を解説した。

 同氏は「ヘンリー王子の人気は根強いものですが、(メーガン妃と)結婚してからは下降気味。このため、2人の焦点は米国と英連邦の他の国々に移っています」と述べた。夫妻の中ではすでに、英国での風評が“重要ではない”という。

 さらに、「2人の生活基盤、経済活動の拠点が米国にあるのは明白」であり、ここには英国を除く英連邦もある程度含まれだろうとしている。このため、2人が連邦から広く人気を集めている状況は「君主制の観点からすると悲劇」とも述べた。

 確かに英メディアは2人が政治的発言などを行う度に強い拒否反応を示すが、米国や、英国以外に主戦場があるという意識が強ければ、王子の母国で吹く逆風も気にならないだろう。

 英国はすでにヘンリー王子夫妻にとって外国なのか――。こうなると、2人の知名度の根本に英王室があるのは皮肉でしかないように見える。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)