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社内恋愛は隠すもの? 相手1位は同僚 大変だったことは「別れた後の気まずさ」
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社会人になると出会いの機会が減る……という話をよく聞きます。仕事に追われる中、プライベートで人と会うこと自体が少なくなってしまうという人も多いでしょう。そこで、毎日のように顔を合わせる人といえば、同じ勤め先の人。そんな相手と恋に落ちるケースは、実際どの程度あるのでしょうか? きっかけは「何となく・流れで」が多いようです。
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社内恋愛経験者は約3割 きっかけは「何となく・流れで」が最多
転職や働き方についてのポータルサイト「転職キャリアガイド」は2020年11月、20~40代の男女2401人を対象に社内恋愛に関するアンケート調査を実施しました。まず「社内恋愛の経験はありますか?」と尋ねたところ「ない」が68.5%、「ある」が31.5%という結果になりました。
「ない」が7割近くとは、意外な結果でしょうか? 社内恋愛や結婚は、会社の雰囲気や規模によって数に差が出るのかもしれません。1つの会社に長く勤めている場合、他の会社とは事情が異なっていることに気付かないケースも考えられますよね。
次からは「ある」と答えた人に対する設問です。社内恋愛で付き合った人の立場について尋ねると、「同期(30.1%)」が最も多くの回答を集めました。以下「上司ではない先輩(29.7%)」「部下ではない後輩(21.8%)」「上司(21.7%)」「部下(13.7%)」と続きました。
ともに過ごす時間が長く、お互い対等な関係である同期が恋愛対象になるケースが多いようです。例えば、一度に多数の新入社員を迎える規模が大きな会社の場合、同期の数と合わせて出会いの機会も増えるでしょう。また、同期だけに世代的なライフステージの変化も同調しやすい傾向があり、恋愛や結婚を考えるタイミングも近くなると考えられます。
そこで「社内恋愛から付き合うことに至ったきっかけ」を聞いてみたところ、「何となく・流れで(26%)」と「飲み会・お酒を通じて(21%)」が多くの回答を集めました。最初は恋愛対象として見ていなかったのに、一緒に仕事をしたり、交流を重ねたりするうちに自然と気になる存在になっていったようです。また、「その他(30%)」と答えた人からは以下のような声が寄せられています。
「一目惚れ」(40代後半・男性)
「体調不良で看病してもらった」(40代前半・女性)
「研修の場所が一緒になり、そのままご飯を食べに行ったから」(30代後半・女性)
「寮に住んでいて話すことが多かった」(20代後半・女性)
「同期の子のキューピッド役でアレコレ聞き出してたら、自分が好かれてしまった」(30代後半・女性)
交際は2人だけの秘密? 社内の同僚と付き合うには大変なことも
社内の同僚と付き合う中で大変だったことを尋ねると、最も多かったのは「交際が周囲にバレないように配慮すること(54.3%)」でした。
仕事において公私混同してしまうと、気付いた周囲の人たちが気を使ったり、やりにくさを感じたりする場合もありますよね。厳しい会社では、面倒を避けるために転勤や部署異動を命じられる可能性もあるといいます。仕事とプライベートを分ける意味でも、交際を秘密にしている人が多いようです。
また、3位には「別れた後の気まずい状況(28.3%)」、5位には「ケンカ最中でも仕事上で関わらないといけないこと(23.8%)」がランクイン。関係がうまくいかなくなったからといって、会社を辞めるわけにはいきません。仕事にまで支障をきたすことを避けるためにも、最初から秘密にしておく人が多いのかも? とはいえ、仕事は仕事、と割り切るのは感情的になかなか難しいものでもあります。
「社内の同僚と付き合っていることを社内の人に気付かれましたか?」という質問では、「気付かれなかった」が38.4%、「隠すつもりだったが気付かれてしまった」が37.0%で、うまく隠したケースが若干多い結果になりました。周囲は意外と目ざといため、「気付いていないふりをされていた」というケースもありそうな……? この辺りは、日頃のコミュニケーションによって周囲の反応も変わるのかもしれません。
また、「そもそも付き合っていることをオープンにしていた」と答えた人は22.2%でした。フレンドリーな雰囲気の会社なら、こちらの方が当人たちも周囲も気楽といえます。ただしこの場合、結婚に至るなら大団円ですが、別れた時の影響も大きそうです。
社内恋愛のリスクは分かっていながらも、恋する気持ちは止められないもの。仕事にやる気が出る、ハリが出るといった良い効果が現れるなら、万事OKといえます。仕事も恋愛も充実した日々を送ることが一番理想的ですね。
(Hint-Pot編集部)