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超話題の海外ドラマ「ザ・クラウン」にもっとハマる俳優ガイド<シーズン1&2> 冬の夜は華麗なる王室ワールドへ!
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脇を固める名優たち 物語の重厚さを巧みに演出
メインキャストが多い本作、若い女王たちを見守る王室メンバーや政治家などの面々も豪華な顔ぶれだ。物語に重厚さを醸す意味でもかなり貢献している。
家族と王室をこよなく愛しながらも無念の死
【ジョージ6世:ジャレッド・ハリス(英)】
兄の退位により国王となり、のちに病魔に冒されるジョージ6世。演じたジャレッド・ハリスは1961年生まれ。両親と弟も俳優、兄は監督という芸能一家だ。近年の映画出演作に『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(2008)、『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015)などがある。
フィリップ殿下のオブザーバーとして時に献身
【ルイス・マウントバッテン:グレッグ・ワイズ(英)】
フィリップ殿下の叔父として、シーズン4まで重要な役割を担うマウントバッテン卿。シーズン1とシーズン2で中年時代を演じた1966年生まれのグレッグ・ワイズは、プロデューサーとしての顔も持っている。妻も同じく俳優のエマ・トンプソン。
恋と王室を天秤にかけても残る王室への思い
【ウィンザー公爵(エドワード8世):アレックス・ジェニングス(英)】
“王冠をかけた恋”で国王の座から退きながらも、ドラマではその後も何かと騒動を起こすウィンザー公爵。シーズン1とシーズン2で中年時代を演じたのは、1957年生まれのアレックス・ジェニングスだ。舞台出身でロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにも所属し、『ハムレット』などで主演している。映画ではヘレン・ミレン主演の『クイーン』(2006)でチャールズ皇太子を演じたことも。また、ドラマ『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』では、ジェレミー・ソープ(ヒュー・グラント)の親友、ピーター・ベッセル役。
希代の名宰相が貫いた女王と王室への敬意
【ウィンストン・チャーチル:ジョン・リスゴー(米)】
英国政治を語るに欠かせない政治家の筆頭、ウィンストン・チャーチル。1945年生まれのジョン・リスゴーは、恰幅がありすぎる体格など特徴にいとまがないこの人物をかなりの“圧”で演じ切った。若い時から演技力が注目され、『ガープの世界』(1982)と『愛と追憶の日々』(1983)はともに米アカデミー賞助演男優賞にノミネートされている。その後も『クリフハンガー』(1993)や『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』(2011)、『インターステラー』(2014)などで存在感を放つ大物だ。
偉人の“去り際”をキャンバスに焼き付けた芸術家
【グラハム・サザーランド:スティーヴン・ディレイン(英)】
ドラマでは、肖像画を描くことでチャーチルに“去り際”を見つめさせた画家のグラハム・サザーランド。演じたスティーヴン・ディレインは、ゲイリー・オールドマンが特殊メイクでチャーチルを演じた『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』(2017)で、政敵のエドワード・ウッド(ハリファックス卿)役だった。また、大ヒットドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスタニス・バラシオン役でも有名。
もちろんこの他にも、注目すべきキャストは多い。たとえば、チャーチルの後任で首相となるアンソニー・イーデン役のジェレミー・ノーサム(英)は舞台出身で、1990/91年度のローレンス・オリヴィエ賞で最も有望な新人俳優にも輝いている。また、少しだけ登場するドレスメーカー(デザイナー)のノーマン・ハートネル役のリチャード・クリフォード(英)はシーズン4でウィンザー公爵を演じるデレク・ジャコビ(英)と2006年に同性婚をしたことでも話題になった。
次回はメインキャストが中高年となるシーズン3&4に加え、現在決定しているシーズン5の新キャストをご紹介。個性ありすぎる俳優たちが「まだいるのか!」とびっくりするほど登場するので、お楽しみに。
(Hint-Pot編集部)