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エリザベス女王が“盗難”の被害に 盗品はネットオークションで売却 驚きの犯人とは
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エリザベス女王にとっての住居であり、執務を行う場所でもあるバッキンガム宮殿。そこでケータリングスタッフとして働く職員が、宮殿内や公式ショップから記念品などを次々と盗み、インターネットを通じて売却していたことが明らかになった。英紙が報じている。盗品の中には昨年、女王がドナルド・トランプ氏と公式晩餐会を行った際のフォトアルバムまで含まれているという。
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宮殿スタッフがコロナ禍に乗じて次々と窃盗 公式ショップや職員のロッカールームからも
英大衆紙「デイリー・ミラー」によると、窃盗を行った人物の名はアダモ・カント。バッキンガム宮殿には、2015年から勤務していたという。
カント容疑者が宮殿内から持ち去ったものは、ウイリアム王子夫妻の直筆サイン入りの写真、貴重なメダル類、そして昨年6月にドナルド・トランプ氏が訪英した際の公式晩餐会の様子を写したフォトアルバム。これらはインターネットオークション「eBay」を通じて売却され、1500ポンド(約21万円)で落札されたトランプ氏のアルバムを含め、約8000ポンド(約112万円)の利益を得たと同紙は報じている。
盗みはこれだけにとどまらず、カント容疑者は宮殿の公式ショップや職員のロッカールームからも約80点の商品などを持ち去り、うち37点をeBayで売却。7741ポンド(約109万円)を得たという。
記事では、こうした大胆な犯行が行われた経緯についても説明している。カント容疑者は普段、ケータリングスタッフとして働いていたが、新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以降、宮殿内の除菌のための清掃を任されることに。その清掃エリアに貴重品が保管されていた場所も含まれていたため、この度の犯行に至ったそうだ。
女王が長く不在となっているバッキンガム宮殿で前代未聞の事件が起こっていた。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)