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どうぶつ

ペット可物件で思わぬトラブル いわれのないクレームや勝手に愛犬を触る人に疲弊する女性たち

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

勝手に触らせようとしないで! 愛犬家の悩み

 同じく関東地方在住の裕子さん(52歳・仮名)は子どもを亡くした過去があり、現在は2頭のトイプードルを家族に迎え入れ、穏やかに暮らしていました。しかし、昨年自宅の近くに大きなマンションが建ち、ファミリー層の住人が増えたことで「散歩がしづらくなった」と嘆いています。

「マナーの良いご家族もたくさんいらっしゃるのですが、犬を見るや『ほら! わんわんだよ! 遊んでもらいな!』などと、子どもをけしかけるママさんが少なからずいるんです」

 子どもは親から許可をもらったことに気を大きくするためか、犬の背後から手を上げて近付いてきたり、大声を上げて触ろうとしてきたりするそう。裕子さんは愛犬が叩かれたり、無理やり引っ張られたりしないか、何度も肝を冷やしたことがあるといいます。

 急に触れられると犬も驚いてしまうため「撫でてもいいですか?」などと、事前に声をかけてほしいという裕子さん。また、感染症対策の観点からも、勝手に近付いて来たり、撫でたりしないでほしいといいます。

「今年の夏のことなんですが、早朝の涼しいうちに近所の公園まで散歩に行ったんです。その時にも、親からけしかけられた子どもが大声で『犬!』と言いながら、剣型のおもちゃを持って近付いてきたんです。我が家の犬はめったに吠えることがないのですが、武器を持っていると勘違いしたのか、鋭く吠えながら、そのおもちゃに噛み付いてしまったんです」

 すぐに犬をなだめて止めましたが、おもちゃの剣には犬の歯型がくっきりと。それを見た子どもは大声で泣き始めてしまいました。母親の方はというと「何てひどいことを! 弁償しろ!」と大騒ぎ。

 警察を呼ぶべきか、ひとまず夫を呼ぶべきか……と裕子さんがパニックになっていると、たまたま近くにいた高齢のご夫婦が「そんなものを持って勝手に犬に近付くなんて、あなたの息子さんの方がよっぽど不注意ですよ。止めなかったあなたに責任があるんじゃないですか?」と指摘してくれたのだとか。

「思わぬ助け船に、いい年をして泣きそうになってしまいました。その親子は無言のまま立ち去っていきましたが、今後、できるだけ子どものいない散歩ルートを考えなければ……と不安、そして不満でいっぱいです」

 ペットに関する悩みは尽きないもの。自身はもちろん、ペットも安心して暮らすためには、周囲の環境をよく見て対策を立てていくことが大切です。いわれのない苦情を受けた際は、スマートフォンの録画・録音機能で証拠を残すことも考えておいた方がいいかもしれません。

 コミュニケーションが希薄になっている現代社会。加害者にも被害者にもならないよう、ペットを飼う際は細心の注意を払いましょう。

(和栗 恵)

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