からだ・美容
くびれ作りに腹筋はNG? 専門家が教える簡単トレーニングで憧れ体型をゲット
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キュッと引き締まったボディのくびれには、長年憧れている人も多いでしょう。とはいえ、一体どうやって作ればいいのやら? 腸活トリートメント専門サロン「B.Q.Bくびれ研究所」のオーナーセラピストでヨガインストラクターの塔筋真弓さんよると、くびれ作りは「腸活」とトレーニングを並行して行うと効果的だとか。そこで、心身ともに健康的なくびれを作る簡単トレーニング法をお伺いしました。
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腸を整えれば心身の健康が手に入る?
プライベートでは3児の母である塔筋さん。出産の度につらい産後うつを経験したそうですが、「腸活」で症状が改善した経験があるそうです。
「近年、腸は“第2の脳”と呼ばれることも増え、さらに『脳腸相関』という用語にも注目が集まっています。脳と腸は互いにリンクしていて、ストレスを感じるとお腹を壊したり、胃腸が荒れていると気が滅入ったりするそうです」
「脳腸相関」は「公益財団法人 腸内細菌学会」のウェブサイトなどにも解説ページがあるほど有名な用語。いわく、脳と腸は自律神経系などにより、双方向的に関連しているそうです。このため、腹痛などの不快感は抑うつや不安などの情動変化をもたらすのだとか。
何をするにしても、心の健康が第一。だからこそ塔筋さんはまず、腸活を重要視しています。また、腸活といえば一般的に、内部の善玉菌を増やすなど腸内環境を改善することですが、腸を正しい位置にすることも効果があると考えているそうです。
くびれができやすいのはモデル体型より胴長体型
では、腸を正しい位置にするポイントとは何でしょう? 塔筋さんいわく、それは骨盤の下にある骨盤底筋という筋肉。この筋肉が伸びてしまっていると、内臓が垂れ下がり、下腹がぽっこりと出てしまうのだとか。
「股の部分にあるハンモックのような形の筋肉が骨盤底筋です。腸だけでなく、子宮や膀胱などの臓器を支えている筋肉とされていますが、女性は出産の際に損傷してしまうことも多く、体型が崩れる原因にもなるといわれています」
ということは、伸び切った骨盤底筋を元に戻せば、腸が正しい位置になり下腹のぽっこりも改善できるのでは? 塔筋さんによると、そこからくびれを作るには、肋骨周りのインナーマッスルをほぐして筋膜リリースをしてあげることが最初の第一歩だそう。
「ただし、くびれ作りに腹筋はNGです。アウターマッスルは鍛えることで固くなってしまうため、シックスパックのように筋肉が浮き出たウエストを目指すならともかく、しなやかなくびれとは相反するものになります」
また、くびれができやすいのは脚の長いモデル体型よりも、胴長体型だそう。単純に臓器すべてが入る容積が大きいほど、メリハリを作りやすいそうです。これを聞くと、俄然やる気が出てきますね!
では、骨盤底筋を鍛えて筋膜リリースをするためには、具体的にどのようなトレーニングが効果的なのでしょうか。
「一番は呼吸の練習です。椅子にごく浅く腰をかけて、脚は腰幅、手は胸の下に沿わせて、肋骨が開いたり、閉じたりすることを意識しながら深呼吸する。肋骨の膨らみが分かりづらければ手で押してもいいでしょう。ただし、肋骨はとても繊細で折れやすいので、力加減には注意が必要。強く締めすぎたり押しすぎないようにしましょう。慣れてきたら体の中に大きな風船が入っているイメージで骨盤の開きも意識する。慣れてくると息を吸ったときに腟が椅子の座面に押し付けられるような感覚が分かると思います」
これならいつでもどこでもできるかも? 今日から始められるトレーニングで、あなたも心身の健康と理想のくびれをどちらも手に入れてみてはいかがですか。
(Hint-Pot編集部・佐藤 佑輔)