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鬼滅ブームは「名付け」にも影響! 2020年11月生まれの赤ちゃんの名前 レトロネームが大人気に
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いよいよ年末ですね。2020年を象徴する言葉や出来事は多数ありましたが、何といっても「鬼滅の刃」が圧倒的でしょう。先日発表された「新語・流行語大賞」のトップ10にも選ばれるなど、一大ブームとなりました。その影響は何と赤ちゃんの名前にも! いわゆる「鬼滅ネーム」にはどんな名前があるのか、全体のランキングとともに見ていきましょう。
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鬼滅キャラとまったく同じ名前は1万2209人中18人
2019年に「赤ちゃんの名付け・名前ランキング」サイトを開設した株式会社ベビーカレンダーは2020年11月、11月生まれのお子さん1万2209人(女の子:6048人/男の子:6161人)を対象に「11月生まれベビーの名付けトレンド調査」を実施しました。
やはり気になるのは「鬼滅の刃」関連。11月に生まれた赤ちゃんで「鬼滅の刃」のキャラクターと同じ読み方の名前は、女の子122人と男の子148人で計270人となりました。また、まったく同じ名前は18人だったそうです。
1位は神崎アオイと同じ読み方の「あおい」。女の子59人、男の子63人で計122人でした。神崎アオイは鬼殺隊剣士である胡蝶しのぶの「蝶屋敷」で、負傷者の治療などを行う女の子です。次いで、十二鬼月「下弦の伍」の累と同じ「るい」が女の子10人、男の子42人で計52人でした。
いずれの名前も鬼滅に関係なく元々人気のある名前だそうで、鬼滅ネームのつもりはなく名付けたケースも含まれているかもしれませんね。
おそらく鬼滅に関係していると思われる名前には、甘露寺蜜璃と同じ「みつり」(女の子3人)、不死川玄弥と同じ「げんや」(男の子1人)、宇髄天元と同じ「てんげん」(男の子1人)がありました。また、漢字まで同じ名前の中で、最も多かったのは嘴平伊之助の母・琴葉と同じ「琴葉」(女の子10人)となっています。
全体的に“レトロネーム”人気の兆し 男女問わないものも
トップ10を見てみると、女の子は「楓」が1位に。今年10月の調査でも1位を獲得しており、秋の季節に人気の名前であることがうかがえます。2位は「結月」、3位は「紬」「凛」となっており、古風で日本的な印象のある“レトロネーム”が人気のようです。鬼滅が大正時代を舞台にしていることも、レトロネームの人気を後押ししているのかもしれませんね。
男の子は「蒼」が1位、以下2位「律」、3位「湊」「蓮」と漢字1文字の名前が続きました。女の子で1位だった「楓」ですが、男の子でも7位にランクインしており、男女ともに人気のある名前であることが分かりました。
続いて、読みでのランキングを見てみると、女の子の1位は「ほのか」、2位は「つむぎ」と「ふうか」。「ふうか」は9月に19位、10月に24位でしたが、11月は急上昇しています。漢字で当てると「楓佳」「楓華」など、やはり「楓」という字が多く使われていました。
男の子の1位は「はると」、2位は「ゆいと」、3位は「ゆうと」でした。「はると」は何と、2018年から3年連続で年間の読みランキング1位を獲得しています。4位以下にも「あおと」「あきと」「みなと」といった「○○と」という読みがランクインしており、いわゆる「と止めネーム」が人気を集めているようです。
名前に使われた漢字ランキングを見ると、女の子の1位は「莉」、2位は「愛」、3位は「花」でした。名前ランキング1位だった「楓」はここでは13位でしたが、10月の20位から大きくランクアップしており、11月は「楓」という字が多く使われたことがうかがえます。一方、男の子の1位は「斗」、2位は「翔」、3位は「太」と、10月とまったく同じ結果になりました。
赤ちゃんが生まれた時に流行していた作品から名前を付けることには賛否があると思われますが、登場人物のような素敵な人に育ってほしいという願いを込めている人も多いでしょう。それほどまでに心が動かされた作品と考えることもできます。また、お子さんと生まれた当時のことを話すきっかけにできるかもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)