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「俺の負担が増えるのはおかしい」 家事分担してもやらない&時間かけすぎ夫にキレた女性たち

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

まめな夫に家事を任せたら…丁寧すぎてケンカが勃発

 お見合いで知り合った10歳年上のご主人を持つ花奈さん(50歳・仮名)もまた、夫との家事負担に悩んでいます。以前は家事のほとんどを花奈さんが担当していましたが、子どもたちが独り立ちをして夫婦2人きりの生活になったことから、夫に家事負担をお願いしました。

 花奈さんのご主人は自由業。婚前から何かとまめなタイプだったので、快く家事負担を引き受けてくれたといいます。

「でも、夫に家事を任せると、とにかく時間がかかるんです。たとえば洗濯。綿など天然素材の白い服、天然素材の色柄物、化繊の白いもの、化繊の色柄物、靴下、下着、タオル……と、『神経質すぎるんじゃないの?』とツッコミを入れたくなるほど細かく分けて洗うので、2人しかいないのに朝から5回以上洗濯機を回し、すべてを干し切る頃には1回目の洗濯物を取り込む、なんてこともありました。料理も同様で、例えばミートソースを作るとなったら、玉ネギのみじん切りだけで20分以上。17時に作り始めたのに食べられるのは21時過ぎ、なんてことがしょっちゅう起こります」

 丁寧に家事をしてくれるのはいいけれど、そのせいでせっかくの休日も家事で終わることが多く、不満が募った花奈さん。役割分担を見直したいと夫に申し入れたところ、怒ってしまったのだとか。

「お願いしたのは私ですし、夫は完璧にこなそうとしてくれていたので、私が悪いのは理解しているのですが……。朝から晩まで鳴り響く洗濯機の音や、お腹が空いてもなかなか完成しない料理を待つ日々に、疲れ果ててしまったというのが正直なところです。夫には申し訳ないですが、日常的な家事なんて、ほどほどに手を抜いたって困ることはないはず。夫は家事を“趣味化”させることで、負担にならないようにしていたのかもしれませんが……」

 花奈さんと夫はその後よく話し合い、しばらくの間は一緒に家事を行い、お互いの家事で気になる部分を都度、確認し合っていくことに決めました。

 夫婦とはいえ、互いの気持ちは言葉にして伝え合わなければ分からないもの。妻側もいわゆる“察してちゃん”にはならず、取り返しがつかないほど不満を溜めてしまう前に、早め早めの話し合いを持つことが大切なようです。

(和栗 恵)