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簡単で映える! クリスマスメインディッシュ2種 「チキンソテープレート」と「チキンとキノコ、雑穀米のキャセロール」

公開日:  /  更新日:

著者:中塚 真希子

食卓が外国のホリデー風に! 食卓でサーブする大きなグラタン風

「チキンとキノコ、雑穀米のキャセロール」。食卓にそのまま出してサーブする手軽さも◎【写真:小田島勢子】
「チキンとキノコ、雑穀米のキャセロール」。食卓にそのまま出してサーブする手軽さも◎【写真:小田島勢子】

 アメリカのホリデーシーズンで食卓にメインとして並ぶのは、チキンやターキー、そしてここでご紹介するような、キャセロールです。キャセロールは日本で言うグラタンのような、オーブン料理。焼いた容器のまま、どんと出して食卓でサーブするのが一般的です。

「オーブン料理だと手がかかるのでは? と思われるかもしれませんが、実は1つひとつの工程はとても簡単です。雑穀米を炊いて、お肉と野菜を焼き、ホワイトソースをかけて焼くだけですよ」

 
○チキンとキノコ、雑穀米のキャセロール

【材料】(20cm角の耐熱皿1枚分)
<A>
鶏肉         700g~1kg(むね肉、もも肉など部位はお好みで)
太白ゴマ油      大さじ3
塩コショウ      適量
<B>
玉ネギ        1個
セロリ        2本
お好きなキノコ類   100g(マイタケ、しめじ、マッシュルームなど、合わせて)
ニンニク       2片
塩コショウ      適量
お好みのドライハーブ 小さじ1/2ほど(ローリエ、パセリ、オレガノなど)
<C>
雑穀米        1カップ(白米と混ぜて合計1カップでも可)
水          1カップ
塩          小さじ1/2
<D>
ホワイトソース    1缶(もしくは牛乳、またはココナッツミルク 1カップ)
バター        大さじ1
片栗粉        大さじ2(もしくは小麦粉)
塩コショウ      適量

 
【作り方】
1、雑穀米はよく洗い、水と塩を入れて炊飯器で炊いておく

Point:雑穀米は白米に混ぜたものでもOK。レンズ豆や小豆などの小さな豆、キヌアなどと合わせて炊いてもおいしいですよ。冷蔵庫に残っている冷やご飯でも代用できます。

2、Aを準備する。鉄鍋またはフライパンに油(大さじ3程度、分量外)を引き、両面に塩コショウした鶏肉を、皮目を下に焼き色が付くまで3分ほど中火で焼く。フタをして5分ほど弱火にかけ、全体的に火を通してからお皿に移す。

Point:お肉は裏返さなくて大丈夫。

3、肉を焼いたフライパンをそのまま中火にかけ、Bの材料に火を通していく。まずみじん切りのニンニクを炒める。その時、油が少なければ足す(大さじ1程度、分量外)。

4、香りが出てきたら、1cm角に切った玉ネギとセロリ、食べやすい大きさに割いたキノコを加え、ハーブと塩コショウで軽く味付けをする。野菜全体がしんなりしたら、別皿に移す

5、簡単ホワイトソースを作る。牛乳、片栗粉(または小麦粉)、バターを鍋に入れ、ヘラで混ぜながら中火にかける。とろみが付いてきたら火から下ろし、塩コショウで味を調えておく。

Point:ホワイトソースは缶詰を使えば、オーブンに入れる前の工程がフライパンでお肉と野菜を焼くことだけになります。後はオーブンにお任せです。ホワイトソースから作りたい方は、レシピにあるお手軽ホワイトソースをお試しください。片栗粉、あるいは小麦粉や米粉でとろみを付けるだけなので、すぐにできますよ! ただし、加熱してから粉類を混ぜるとダマになりやすいので、粉類は牛乳としっかり混ぜてから火にかけてくださいね。

6、オーブンレンジなら200度、オーブントースターなら高めの温度で余熱開始。その間に耐熱皿(20センチ角くらいの大きさ)または大きめのグラタン皿に、バター(大さじ1程度、分量外。油でも可)を塗り、1で炊き上がった雑穀米を平らに敷く。

7、その上に焼いた鶏肉と炒めた野菜をのせてホワイトソースをかける。その上に好みのドライハーブを散らす(好みでチーズをかけても良い)

8、アルミホイルなどで覆って直火を避け、オーブンで15~20分焼く。最後にホイルを外し、追加で5分焼いて焼き色を付ける

Point:“映える”ポイントは、最後の仕上げのローズマリー。バジルでもOKですが、やっぱりハーブの生葉で緑が入ると、色味が引き立ちます。もう少し色味を足したいなという時は、さっきお伝えしたようなサラダを出したり、野菜スティックとディップを用意したり。あるいは、簡単に缶詰のコーンを添えるだけでも、食卓が華やかになります。

 
 勢子さんの簡単レシピ、これならできそうと思った人も多いのでは? ぜひ今年のクリスマスディナーの参考にしてくださいね。次回は、ナチュラリストらしく、自然の恵みを生かしたクリスマスのテーブルコーディネートをお届けします。

◇小田島勢子(おだしま・せいこ)
「Hint-Pot」の連載でも大人気の、米ロサンゼルス在住ナチュラリスト。結婚を機に南カリフォルニア州へ移住、現在はロサンゼルス郊外で夫と3人の娘たちとともに、自然に囲まれた生活を送る。調理師としての資格や経験を活かし、食のアドバイザー・ライフスタイルコーディネーターとして活躍。日米のプロスポーツ選手やアクション俳優の身体作りアドバイザーも務める。他にも発酵食品作りの講師、創作料理のケータリングなど、その活動は多分野にわたっている。
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(中塚 真希子)