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「ウイリアム王子を英国王に」 チャールズ皇太子への支持率を上回る傾向に拍車 「ザ・クラウン」が影響か?
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チャールズ皇太子とダイアナ元妃の結婚生活の描かれ方が議論を呼んでいる、ネットフリックスオリジナルドラマ「ザ・クラウン」シーズン4。カミラ夫人との不倫関係も容赦なく描かれていることから、11月中旬の配信開始以降、チャールズ皇太子への非難が再燃している。そんな中で実施された英企業の最新調査では、「ウイリアム王子が王位を継承すべき」派がチャールズ皇太子派に大きく水を開ける結果となった。複数の英紙が報じている。
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英メディアはドラマ「ザ・クラウン」シーズン4の影響を示唆
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」などが掲載した記事によると、市場・マーケティング調査およびデータ分析の英企業「YouGov」は現地時間15日のツイッター投稿で、「エリザベス女王の次に王位を継ぐべきは誰か」について最新の調査結果を発表した。
結果はウイリアム王子が40%、チャールズ皇太子が32%。2019年6月はウイリアム王子、2020年1月は皇太子、同年6月は1%の僅差で王子という結果だったが、今回は過去の調査と比較して数字の差が最も大きくなった。同紙は僅差だった同年6月について、ドラマ「ザ・クラウン」シーズン4の配信前であると指摘し、その影響を示唆している。
無論、王位継承順位は今もチャールズ皇太子が厳然たる1位。長男のウイリアム王子が2位という事実は変わらない。だが、ダイアナ元妃は1995年に行った英BBCのインタビューで皇太子とカミラ夫人の不倫を明らかにした際、皇太子が次の国王になるには「不安がある」と発言。以来、皇太子の英国王即位に対する疑問が国民の中で常にくすぶっていることは事実だ。
「ザ・クラウン」シーズン4をきっかけに、そうした疑問が再燃した可能性は確かに考えられる。来年、エリザベス女王が95歳の誕生日を迎えて退位するとの噂もあるが、皇太子の人気が孫のウイリアム王子を下回ってしまうとなると、退位したくてもできないかもしれない。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)