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エリザベス女王 クリスマススピーチで着用したシェル形ブローチが話題 母から受け継いだ特別なアイテム
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エリザベス女王は現地時間25日、恒例のクリスマスメッセージをSNSなどで発表。世界がコロナ禍に見舞われた今年、スピーチを通して大切な人を亡くした人々に思いを寄せ、医療従事者らに謝意を示した。女王は紫のアンサンブル姿でメッセージの撮影に臨んだが、左胸に着けられたシェルの形のブローチが話題となっている。
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ブローチは1919年に英ロンドンの宝石店で製造されたという
英大衆紙「デイリー・メール」によると、ブローチは、2002年に母エリザベス王妃(クイーン・マザー)が崩御した後にエリザベス女王に託された特別なものだという。王妃の銅像除幕式やアン王女の娘ザラ・フィリップスの結婚式など、“特別なイベント”ではこのブローチを着用してきたと同紙は伝えている。英王室が主催する競馬の祭典「ロイヤル・アスコット」でも、昨年、このブローチを着用した姿が目にされている。
また、同紙はブローチの詳細についても説明。1粒のパールの周りに無数のダイヤモンドが敷き詰められたデザインはコートールド=トムソン卿によるもので、1919年に英ロンドンの宝石店「ゴールドスミス&シルバースミス」で製造された。1944年に卿の妹からクイーン・マザーに残され、現在は「The Courtauld Thomson Scallop-Shell Brooch」の名称で知られている。
ちなみに、昨年のクリスマスメッセージで女王が身に着けていたブローチは、ブルーサファイアを12個のダイヤモンドが円形に囲むデザインのもの。青いドレスに身を包んでいたこともあり、このブローチに注目した英リーディング大学のジェームス・アンダーソン博士が「女王はEU残留への思いを伝えているのではないか」と指摘し、話題となった。
世界が前代未聞の困難に直面した一年のクリスマススピーチ。これまで以上に特別な思いを届けるにあたり、女王にとって特別なブローチを選ばずにはいられなかったようだ。
(Hint-Pot編集部)