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キャサリン妃 ヘンリー王子夫妻の“王室引退”は追い風だった? 「恩恵を受けた」と英紙

著者:森 昌利

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ヘンリー王子とメーガン妃【写真:Getty Images】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:Getty Images】

 2020年1月8日、ヘンリー王子とメーガン妃は自身のインスタグラムで、英王室主要メンバーからの“引退”を表明した。3月末日を持って正式に離脱した夫妻は移住先の米国で15億円超とされる豪邸に暮らし、米動画配信大手「ネットフリックス」やスウェーデンの楽曲配信サービス大手「スポティファイ」と巨額契約を締結するなど、生活の基盤を築いたとされる。英大衆紙「デイリー・メール」は夫妻の離脱によって恩恵を受けた人、損害をこうむった人を選定。メーガン妃と合わなかったとされ、昨年3月の夫妻最後の公務ではメーガン妃を無視したともいわれたキャサリン妃は恩恵を受け、お気に入りの孫であるヘンリー王子を失ったエリザベス女王を損害をこうむったとしている。

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チャールズ皇太子は孫に会えないことに寂しさを感じているという

 世界を驚かせたヘンリー王子夫妻の“王室引退”はメーガン妃主導とされ、英国のEU離脱で使われた「ブレグジット」をもじって「メグジット」と称された。この言葉は英英辞書「コリンズ」編集部が選ぶ2020年流行語大賞の候補にもなった。夫妻の“王室引退”表明から1周年という節目を迎え、「メール」紙は恩恵を受けた人物や団体を挙げている。

 英王室メンバーではキャサリン妃とアン王女が恩恵を受けた人物とされた。メーガン妃と知り合う以前、キャサリン妃はヘンリー王子と非常に親しい間柄だったため“王室引退”には当然心を痛めているだろう。しかし、何かとスタンドプレーが目立ったメーガン妃が去ったことで、英メディアによる“煩わしい比較”から解放された。ヘンリー王子夫妻の非公式伝記「Finding Freedom(自由を探して)」によると、キャサリン妃とメーガン妃は“距離感”を保つのに苦労していたといい、メーガン妃はキャサリン妃からのサポートが少ないことに「失望していた」ともされている。

 そして何よりコロナ禍で、公務に集中して英国民に寄り沿い続けたキャサリン妃の好感度はアップ。市場・マーケティング調査およびデータ分析の英企業「YouGov」によるロイヤルファミリーの主要メンバーを対象にした好感度調査でキャサリン妃はエリザベス女王、ウイリアム王子に続いて3位に。一方、メーガン妃は大きく支持率を下げた。

 エリザベス女王の長女であるアン王女は、ヘンリー王子が手放した「英海兵隊元帥」を引き継ぐのではないかといわれている。すでに65の軍事組織に所属しており、現在は英国海軍の女性最高司令官も務める。

 他の“恩恵組”にはジョー・バイデン米次期大統領夫妻、米芸能界の“ゴッドマザー”的存在のオプラ・ウィンフリー、デイヴィッド・フォスターとキャサリン・マクフィー夫妻、非公式伝記本の著者オミッド・スコビー氏が挙げられている。

 一方、“損害組”にはエリザベス女王とチャールズ皇太子が挙げられている。黒人の母を持ち、離婚歴のあるメーガン妃を受け入れた女王だが、“王室引退”という結果にひどく心を痛めたとされる。ヘンリー王子は女王の大のお気に入りであり、ひ孫のアーチーくんの成長を間近で見られないことも拍車をかける。ただ、夫妻の突然の“王室引退”には毅然と対応。個人的な心痛は見せず、英国女王としての威厳と威光をしっかりと維持した。

 チャールズ皇太子の寂しさもひときわ大きいようだ。ヘンリー王子夫妻は昨年カナダから2度英国に帰国したが長男アーチーくんは同行せず。皇太子は1年以上も孫息子と対面していないことになる。友人によると、皇太子は孫と会うのをとても楽しみにしていたという。また、他の“損害組”としてヘンリー王子の幼なじみ、夫妻がサポートした英国の慈善団体、英国在住時のスタッフが挙げられている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)