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ヘンリー王子夫妻の“王室引退” ウイリアム王子の長女と次男に「将来の前例を作った」と専門家
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昨年3月に“王室引退”し、現在は米国在住のヘンリー王子とメーガン妃夫妻。世界的企業2社と巨額契約を結び、15億円超の豪邸に暮らすなどセレブ生活を送っているとされる。だが、夫妻が下した決断は、ウイリアム王子夫妻の第2子シャーロット王女と第3子ルイ王子にも“王室引退”の道を示したと王室専門家が指摘した。シャーロット王女は以前、ヘンリー王子譲りの“舌出し”が報じられたこともある。
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ヘンリー王子とシャーロット王女、ルイ王子の共通点は“兄”がいること
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」によると、王室専門家のケイティ・ニコール氏は英民放「チャンネル5」の番組「Secrets of Royal Palace」に出演。ヘンリー王子とメーガン妃の“王室引退”は、シャーロット王女やルイ王子らに“新たな選択肢”を与えたのではないかと指摘した。
ヘンリー王子の兄ウイリアム王子は、父チャールズ皇太子に次ぐ王位継承順位2位。6位のヘンリー王子は、常に“兄のナンバー2”という立場だ。英メディアでは、そんな境遇に我慢できなかったことが王室離脱の一因と報じられたこともあった。一方で現在5歳のシャーロット王女と2歳のルイ王子には、王位継承順位3位で将来の英国王である7歳の兄ジョージ王子がいる。境遇は同じだといえるだろう。
ニコール氏は番組で「ヘンリー王子は独立した生活を求めて王室を離れました。次世代の王族に新たな前例を作ったのです。(王室離脱後の生活が)このままうまくいけば、シャーロット王女やルイ王子のような若い王族のための選択肢になるかもしれません」などと述べた。
現在のヘンリー王子夫妻は、自身の地位を利用して巨額契約を結んだなど、その商業活動で批判を受けている。これを受けて記事はまた、王室専門家のボブ・モリス氏が「エクスプレス」紙のインタビューで「収入を得るために王室の地位を利用しようとしたなら、英国民は失望するだろう」と話したことを引用。シャーロット王女とルイ王子がヘンリー王子と同じ道を行く決断を下した場合は、慎重に歩む必要があるとも指摘している。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)