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ヘンリー王子 米議事堂乱入事件に言及は「正しくない」 英紙調査で83%が回答
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ヘンリー王子は米誌「Fast Company」のインタビューで、今月6日に起きた米連邦議会議事堂乱入事件に言及。乱入計画がインターネット上で議論されていたことを受け、ソーシャルメディア上で拡散される間違った情報が「民主主義を脅かす」「暴力的過激思想につながる」とし、改革を主張した。英米各メディアが伝えている。一方、英大衆紙は王子の発言について調査を実施。英国民の83%が「正しくない」と拒否反応を示し、「外国の政治に介入すべきではない」などと意見を寄せている。王子は昨年、メーガン妃とともに出演したビデオメッセージで米大統領選に関する発言をしたとして批判を受けた。今回も波紋は広がっていくのだろうか。
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支持は16% 「外国の政治に介入すべきではない」の声も
ヘンリー王子は単独で「Fast Company」のインタビューを受け、ソーシャルメディアの現状について疑問を呈した。英高級紙「ガーディアン」によると、王子は米連邦議会議事堂にドナルド・トランプ氏支持者が乱入した事件について触れ、「米国で民主主義が攻撃された。ソーシャルメディアを通じて組織が構成されました。これは暴力的な過激思想につながります」などと述べた。
乱入計画はソーシャルメディアなどを通じて議論されていたと指摘、ソーシャルメディアのあり方が問われているとして「今すぐに変革に取り組まなければなければ『時間切れ』になる」とも。さらに自身とメーガン妃がネット上で多くの誹謗中傷を受けてきたとして「誤報に対して何もしなければ現実世界でどれほどダメージを受けるか、私たちは何度も見てきました」とも語った。
ソーシャルメディアについて積極的に自身の考えを語った王子。しかし、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」の調査結果によると、英国民の反応は否定的だ。同紙は1月23日に今回の王子の発言について調査を実施。3862人が回答を寄せた。
その結果は、83%に当たる3252人がそのような発言をするのは「正しくない」と回答。支持したのは16%(534人)にとどまった。「分からない」は1%(76人)だった。また、寄せられたコメントでは、多くの人が王子は政治的で繊細な問題について発言すべきではないとしている。
「外国の政治に介入すべきではない」
「米国民になろうとしているのだろうか?」
「ロイヤルファミリーのメンバーが左翼的なトーンで発言するなんておかしい」
“王室引退”して英国を離れたヘンリー王子。英国民からは依然厳しい目が注がれているようだ。
(Hint-Pot編集部)