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新型コロナで亡くなった方のお葬式は何が違う? 145社が答えたコロナ禍の葬儀事情

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

「安置中の面会可」とする葬儀社が増えている?

 新型コロナ感染予防に注意を払いながらの葬儀。では、新型コロナで亡くなった方の葬儀はどのような状況なのでしょう。2020年4月の調査結果と比較してみましょう。

【新型コロナでお亡くなりの方(疑い含む)の葬儀は受け入れ可能ですか?】(2021年1月調査←2020年4月調査)
受け入れている:35.2%←8.2%
検討中:25.5%←49.4% ※当時の選択肢は「対応準備中」
受け入れ不可・予定なし:39.3%←42.4% ※当時の選択肢は「予定なし」

 受け入れている葬儀社が増加した一方、「受け入れ不可・予定なし」と回答した理由としては「人員確保ができない」「設備・体制が整っていない」「売り上げよりもリスクが大きい」「風評被害」などが挙げられていました。

 ただし、受け入れている葬儀社には特別対応料金を設定しているところが多いようです。その金額を尋ねる設問では「設定なし」の17.6%に対して、「5万円以上」が54.9%、「3~4万円程度」が11.8%でした。

【新型コロナでお亡くなりの方を受け入れる時の具体的な対応】
1位 関係するスタッフの防護服(マスク・手袋・ゴーグル・ガウンなど)の装着(86.3%)
2位 火葬場への入場制限(70.6%)
3位 安置中の面会禁止(60.8%)

 3位の「安置中の面会禁止」は前回の調査で79.2%と、今回の調査より多い結果でした。同社によると、「感染症対策の理解が進んできたことやガイドラインの見直しにより、安置中の面会可とする葬儀社が増えているようだ」とのことです。

 コロナ禍でさまざまな制限があるのは仕方ない状況ですが、安心して最後のお別れができるよう、葬儀社が感染症対策にしっかり努めている様子がうかがえる調査結果でした。コロナ禍が続く中、新たな葬儀の形も引き続き模索する展開も考えられますが、たとえどのような形であっても、安全な環境下で心穏やかに執り行われることが第一条件になるでしょう。

(Hint-Pot編集部)