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子のお絵描きで親が気を付けること 画家の助言を伝える漫画が超役立つ! 「参考にさせて」
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情操教育の一環として、子どもにお絵描きをさせたいと考えている方は多いのではないでしょうか。子どもがせっかく絵に興味を持ってくれたのなら、より成長につながるようポイントを押さえて、サポートをしていきたいと思うのが親心。そこで、アートに詳しい画家の知人からアドバイスをもらったという母親が描いた、話題のエッセイ漫画をご紹介します。子どもとお絵かきをする際の注意点や、具体的な言葉かけの方法などがまとめられています。作者のもしこぴ(@moshikopi)さんに話を聞きました。
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美大卒の油彩画家 「少年の心を持った大人代表」の知人のアドバイスは?
もしこぴさんは、2歳の男の子を育てている1児のママです。成長著しい息子さん。最近では大きなホワイトボードに向かって、お絵描きを楽しめるほどになりました。もしこぴさんはある時にその姿を見ながら、「何か、子どもの絵心を育てるコツとかあるのかな」と疑問を持ったそう。
もしこぴさんは子育ての傍ら、テレビディレクターとして子どもや教育、福祉について取材をしています。そこで早速、子どもの心が最も分かっていそうな油彩画家の知人Sさんに疑問をぶつけてみました。
Sさんからまず返ってきた答えは「邪魔しないこと」。親が良かれと思ってかけた期待の言葉が逆にプレッシャーになることもあり、Sさんも実際にそうして絵を描かなくなってしまった子どもを見たことがあると教えてくれました。
それを聞いたもしこぴさんは、親は何もせずに見ているだけの方がいいのか、さらに疑問をもちます。すると、Sさんは、大人にできることがあるとするならば「機会を与えてあげること」だと答えます。そして、いつもと違う色のペンを置いておくなど、何気ない方法ですがさまざまな選択肢を与える具体策を提示してくれたそう。さらに、お絵描きをする子どもに対し、どのような言葉がけをするのがいいかを、自身の体験談を交えて分かりやすく説明してくれたのです。
「自分の表現を他の人と共有できたらうれしくて、上から目線で意見ばかり言われたら嫌になるというのは、大人も同じ」
そう気付かされた作者さんが後日、ホワイトボードの近くにいつもとは違う色のペンを何色か置いてみました。すると、息子さんからは思いもよらない反応が。乗り物や動物が好きなのに、それまで半年以上もカモしか描かなかった息子さんが、たくさんの色を使って、カモ以外のものを描き始めたのです。こうして驚きの結末で漫画は締めくくられました。Sさんのアドバイス、まさに効果てきめんです。