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エリザベス女王のブローチコレクションが素敵すぎる 込められたメッセージとは
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エリザベス女王は、着用するブローチにメッセージや意味を込めているとよく言われる。美しい装飾が施されたブローチの多くは代々受け継がれてきたもので、それぞれにストーリーがあるともされる。米雑誌「ピープル」は女王のプライスレスなブローチコレクションの中から特に印象的なものを紹介している。
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昨年の結婚記念日に着けた菊のブローチを1947年の新婚旅行でも使用
1つ目に注目したのは、1948年、第1子のチャールズ皇太子を出産した際にエリザベス女王が両親からプレゼントされた「フラワー・バスケット・ブローチ」だ。皇太子初めての公式写真撮影で、女王はこのブローチを着けた。
そんな思い出深いブローチを、2013年のひ孫ジョージ王子の洗礼式でも着用。また同年、毎年恒例となっている英国民へ向けたクリスマススピーチの際にも、父ジョージ6世の写真とジョージ王子の洗礼式の写真を背景にこのブローチを着けてメッセージを発し、話題を呼んだ。
2つ目は、サファイアとダイヤモンドを使用した「菊のブローチ」。フィリップ殿下と73回目の結婚記念日を迎えた昨年11月に公開されたポートレートで着用された。女王は1947年の新婚旅行、2007年の60回目の結婚記念日でも同じものを選んでいる。
2000年に母クイーン・マザー(エリザベス王妃)の100歳の誕生日を記念して製作された「センテナリー・ローズ・ブローチ」も印象的だ。女王の戴冠式のために交配されたバラ「グランディフローラ・ローズ」が描かれていて、周りは100個のダイヤモンドで囲まれている。女王はクイーン・マザーが亡くなった2002年のクリスマススピーチで身に着けていた。
さらに、クイーン・マザーを追悼して着けるもう1つのブローチは「コートールド・トムソン・スカラップシェル・ブローチ」。シェルがモチーフで、1粒のパールの周りに無数のダイヤモンドが敷き詰められている。クイーン・マザーのお気に入りとされ、女王は2009年の銅像除幕式でも着用。昨年のクリスマススピーチの際にも着用した。
女王は、外交の手段としてもブローチを使用する。「メープル・リーフ・ブローチ」はカナダ公館やカナダを訪問した際の“必須アイテム”のようで、キャサリン妃もカナダツアーでこれを借りていた。
所有する数は100点以上に上るとされる女王のブローチ。さまざまな慣例に基づき、その時々に合った最高のアイテムを選んでいることが分かる。
(Hint-Pot編集部)