どうぶつ
フィラリア症と皮膚病に罹患していた保護犬の今 散歩帰りの“揚げパン”風な姿に6万人がほっこり
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立春を迎えましたが、春の気配どころか雪が舞う地域もあり、まだまだ冬の寒さが続いています。でも雪遊びが好きなわんちゃんにとっては、ありがたい季節かもしれません。ここにも雪が大好きな元保護犬が1匹――。サラサラの雪を全身に積もらせて、まるで「揚げパン」のような見た目になっています。その愛らしい姿は話題を呼び、6.8万件もの“いいね”が集まりました。飼い主ののんた(@nontang18)さんに話を伺いました。
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セラピードッグとしても活躍 推定年齢10歳の小粒ちゃん
唐草模様の首輪がとってもお似合いな、つぶちゃんこと「小粒」ちゃん。推定年齢10歳の女の子です。のんたさんの元にやってきたのは、5年前のことでした。
つぶちゃんは当時、フィラリアに感染し、皮膚病にも罹患した状態で、動物愛護センターに保護されていました。先代の柴犬を亡くした悲しみから「もういぬは飼わないと誓っていた」というのんたさんでしたが、殺処分までの期限が迫っていることをツイッター上で知り、放っておくことができず慌てて里親に名乗り出たといいます。
名前は変えても良いと言われていましたが、お世話をしてくれていたボランティアの方が呼んでいた名前をそのまま引き継いだそう。何度も名前を変えるのはかわいそうな上に、つぶらな瞳が由来のかわいい名前だったのが理由です。また、お迎えをしたのが3月8日だったため、その日を誕生日と決めました。
性格はとても優しくおっとり。散歩中に別のいぬと遭遇しても、吠えたりうなったりすることはありません。こうして穏やかな性格だったことから、警察犬や災害救助犬などを育てている施設から「セラピードッグ」のお誘いが。1年間の講習を経て検定試験に見事合格し、これまで5回にわたり老健施設などを訪問してきました。
プリン屋さんの店長犬なのに…ジャンパー拒否で揚げパン風になっちゃった!
たくさんの人々に笑顔を届けるつぶちゃん。今回はSNSで、6万人以上もの人を笑顔にしました。その写真は、雪の日のお散歩帰りでの一枚。雪が大好きなつぶちゃんは、どんな吹雪でも喜んで出ていきます。
「2月に放浪していたところを保護されたこともあり、寒さには強い子です。普段から新雪の上を歩きたがりますし、雪に潜ったりと楽しそうに散歩をしています」
でも、防寒用のジャンパーを着るのは、ちょっぴり苦手。この日、外が吹雪いていたため、のんたさんはジャンパーを着せようと、つぶちゃんを30分ほど追いかけましたが捕まらず……。外でしかおトイレをしないため、最後には根負けしてそのままお散歩に出たそうです。
そのため、この日は15分ほどのお散歩で帰還。それでもつぶちゃんの体にはしっかりと雪が積もり、まるで粉砂糖をたっぷりかけられた揚げパンのような見た目になってしまいました。のんたさんが「揚げパン帰宅でーす」という一言とともに、この写真を投稿すると、「本当に良い具合の揚げパン」「おいしそうになっちゃって~」「きな粉と砂糖のバランスが最高ですね」など、おいしそうの大合唱となったのでした。
実はセラピードッグだけでなく、青森市浅虫にある「あさむし温泉プリン 金治郎」というお店の店長犬としての顔も持つ、つぶちゃん。看板犬として雑誌にも特集されたことがあるのだとか。運が良ければプリン屋さんなのに、揚げパン風のわんちゃんを見ることができるかもしれません。
(Hint-Pot編集部)