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日本が大好き! 心優しい親日家の全米フィギュア王者、児童福祉の支援活動も
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年々、人気が高まっているフィギュアスケート。何となく興味はあるし、実際に見てみたい。でも、羽生結弦選手や浅田真央さんの名前は知っているけど、どの選手に注目していいかはよく分からない。そんな初心者向けに「今日から好きになるフィギュアスケート入門講座」をスタート。編集部がこの機会に知ってほしい選手を紹介していきます。今回はアメリカのジェイソン・ブラウン選手です。
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達者な日本語で日本人ファンにも人気のジェイソン・ブラウン選手
ブラウン選手は2015年の全米選手権で優勝した26歳。2014年ソチオリンピックで個人9位、団体銅メダルを獲得した実力選手です。特徴は何といっても美しいスケーティング。フィギュアスケートといえば、4回転ジャンプのイメージが強いかもしれませんが、ブラウン選手は4回転ジャンプを跳ばずとも高得点を引き出すスケート技術に表現力を兼ね備え、競技の魅力を体現している1人です。
長髪を束ねたポニーテールがトレードマークでしたが、2018年に髪をバッサリと切ってイメージチェンジ。さわやかなカーリーヘアが新たな魅力となり、SNSではプライベートの様子も積極的に発信しています。
このブラウン選手、実は日本人ファンから人気が高い選手として知られています。というのも、大の親日家だから。日本が大好きであることを公言し、日本語も勉強。ツイッターでも「今日はお父さんの誕生日です!」「いつもおうえんをありがとう!」などと日本語でも定期的にメッセージを投稿しています。
2017年のグランプリシリーズ・NHK杯で来日した際は、大会後も家族と日本に残って大阪、京都などをめぐり、「みなさん、おおきに!」「京都が大好き!」「とってもきれい!」などとツイート。日本人ファンを喜ばせてくれました。
加えて、仲間想いでとにかく優しい性格もブラウン選手の良いところ。前述の大会では練習仲間で同い年の羽生選手が直前の練習で怪我をしてしまい、欠場。ブラウン選手は自身の演技後、得点を待つキス・アンド・クライで「ゆずるさんへ、はやくよくなってください!! ジェーソン」という手書きのひらがなメッセージを掲げ、感動を呼びました。
優しさはそれだけでなく、社会福祉活動にも表れています。ブラウン選手は大会の演技後にファンから投げ込まれたぬいぐるみを世界各国にある「ドナルド・マクドナルドハウス」(病気の子どもとその家族のための宿泊施設)に寄贈する活動を長年にわたって展開。日本でも同様で大会後に自ら施設まで足を運び、直接、子どもたちと触れ合ったこともあります。
一度見たらうっとりするほど美しい演技と心優しい性格で魅了するブラウン選手。ぜひ、チェックしてみてほしい選手です。
(Hint-Pot編集部)