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メーガン妃がプライバシー裁判で勝訴 「心から苦しみ悲しんだ」と声明発表

著者:森 昌利

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メーガン妃【写真:AP】
メーガン妃【写真:AP】

 メーガン妃が英大衆紙「メール・オン・サンデー」(デイリー・メール日曜版)などの運営企業「アソシエーティド・ニューズペーパーズ(ANL)」を訴えていた裁判で、英ロンドンの高等法院は現地時間11日、報道は「明らかに行きすぎで違法」として妃の訴えを認める略式判決を下した。長い裁判が一応の決着をみたことで、妃は喜びの声明を発表している。

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略式判決により実父トーマスさんとの“直接対決”は回避

 この訴訟は「メール・オン・サンデー」が2019年2月、メーガン妃が実父トーマス・マークルさんに宛てた手紙の一部を紙面とウェブで公開した件をめぐり、個人情報の悪用や著作権侵害に当たるとするもの。昨年は実際の裁判前に行われる予備審理での“攻防戦”が続き、昨年秋には妃が裁判延期と略式判決を申請していた。

 裁判延期はこの時に認められた一方、略式判決の申請に関する2日間の審理は今年1月下旬に行われていた。略式判決とは事実審理(法廷での裁判)を行わずに判決を下すもので、今回の判決により妃が法廷に立つ必要性は消滅。すなわち、トーマスさんとの“直接対決”は回避されたことになる。

 英大衆紙「ザ・サン」など複数の英メディアによると、判決を受けて妃は声明を発表。「私にとって今回の件は生身の人生の問題であり、肉親との関係に関することで、非常に大きな悲しみを生みました」と述べ、今回の裁判で傷付いた心中を打ち明けた。さらに「この件で彼らに傷付けられたこと、また今も続いているダメージは本当に根深い」とし、英メディアの報道を強く非難した。

 また「プライバシー侵害と著作権の問題で勝ち取った勝利を皆さんと分かち合いたい。なぜなら、すべての人間に真実と正義がもたらされる権利があるからです」「私の夫と母に感謝したい」などとも綴り、法廷闘争の決着を心から喜んだ。

 一方のANL側は、「判決にとても驚き、完全な形での裁判として、公開法廷ですべての証拠が審理される機会を否定されたことに落胆している」と表明。判決内容を慎重に検討した上で上訴するかの決定を下すとしている。また、訴訟は完全に終了したわけではなく、3月2日には損害賠償額の算定や裁判で決定すべき未解決の問題など“次のステップ”が決定される予定だ。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)