どうぶつ
元保護ねこたちの幸せな現在を写真で展示! コロナ禍でもお迎え希望は増加中
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コロナ禍でおうち時間が増え、ペットの購入を考えている人も多いのではないでしょうか。思い立ってペットショップへ行く前に、譲渡という選択肢があるのをご存じですか? 仙台市動物管理センター「アニパル仙台」は、施設に収容されたいぬやねこの命をつなぐ譲渡事業をより多くの方々に知ってもらおうと、元保護ねこたちの写真を展示する「しっぽゆらゆら写真展」を開催しています。譲渡事業の今について、センターの方にお話を伺いました。
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実際は去勢せず、放し飼いで増えてしまうケースがほとんど
今年で6回目の開催となる同展。撮影者は同センターに収容されていた元保護ねこを家族として迎えていただいた方々だそうです。入場無料で自由に展覧できるため、ねこ好きにとってはうれしいイベントですよね。
同センターは令和元年度に535頭の保護ねこを収容。新しい飼い主のもとへ譲渡された229匹のうち、130匹の写真が今回の展示に寄せられました。
「地道な活動の甲斐あって、我々のセンターで収容する保護ねこは徐々に減ってきています」とアニパル仙台の担当者。コロナ禍で安易にペットを購入し、飼い切れなくなるケースが全国的に問題となっていますが「うちではコロナの影響はまだない。むしろ、譲渡を引き受けてくださる方が増えていますね」と実情を語ります。
一般に保護ねこと聞くと、飼い主から虐待を受けたり、飼育できずに遺棄されたりしたねこをイメージしてしまいますが、実際は去勢せず、放し飼いで増えてしまうケースがほとんど。意外と知られていない実態を正しく啓蒙することも、同センターの大きな義務だと言います。
「譲渡を受けてくださる方には、適切な頭数、去勢、完全室内飼育をお願いしています。放し飼いは不幸な子ねこが増えてしまうだけでなく、交通事故やケンカの原因にもなる。飼育経験や環境、ねこの性格も見極めながら、なるべく適した子をお渡ししています」
同センターでも、1匹でも多くのねこと新しい飼い主をつなぐためできる限りのことをしていますが、残念ながら中には殺処分となってしまう個体もいるのが現実です。昨年はセンターから155匹が処分となりました。
「交通事故で負傷してしまったねこ、離乳まで持っていけない子ねこ、病気で自活できないねこ。センターで亡くなったものだけでなく、苦しんでいるものもそういった処置をします。中には譲渡に向かないねこもいますが、生きていけるものはできる限り新しい飼い主を見つけてあげたい」
保護ねこという選択は、小さな命を救うことにつながります。こうした写真展には、保護ねこのお迎えに迷っている人の背中を強く押してくれる効果もありそうです。
アニパル仙台「しっぽゆらゆら写真展」
1.本庁会場
期間:2月9日(火)~2月24日(水)※土日祝を除く
時間:午前9時~午後5時
場所:仙台市青葉区国分町3-7-1市役所本庁舎1階 ギャラリーホール
2.アニパル仙台会場
期間:3月1日(月)~3月12日(金)※土日祝を除く
時間:午前9時~午後4時
場所:仙台市宮城野区扇町6-3-3 アニパル仙台
アニパル仙台(動物管理センター)
住所:宮城県仙台市宮城野区扇町6-3-3
電話番号:022-258-1626
FAX:022-258-1815
受付時間:土曜、日曜、祝祭日を除く8時30分~17時
※犬猫の譲渡は随時(土曜、日曜、祝祭日を除く10時~16時)受け付けています。
(Hint-Pot編集部)