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エリザベス女王 99歳の夫フィリップ殿下が入院も公務は休まず
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バッキンガム宮殿は現地時間17日、エリザベス女王の夫フィリップ殿下が16日夜に気分の悪さを訴え、「予防措置」として英ロンドンのキングエドワード7世病院に入院したことを発表した。経過観察と休養のために数日入院するという。一方で女王は同日、ロンドン郊外のウィンザー城にとどまり、王立海軍との電話による公務をこなした。1947年11月20日のロイヤルウェディングから今年で74年。公務を優先する女王の姿には、君主としての責任感に加え殿下との強い信頼関係も感じられるだろう。
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女王は殿下の入院発表当日もウィンザー城で公務
国内外メディアが一斉に報じたフィリップ殿下の入院。一部メディアが情報筋の話として報じた内容によると、新型コロナウイルスとは無関係であり、車で病院に向かった殿下は医師の助言を受けて入院を決めたという。英大衆紙「デイリー・メール」などは、病院へ向かった際に大きな問題は見られず「助けを借りることなく自ら歩いて病院内に入っていった」と伝えている。
とはいえ、殿下が99歳と高齢なこともあり、英国政府は即座に反応。ボリス・ジョンソン首相の報道官は、「首相は病院で数日間休息するエディンバラ公(フィリップ殿下)の多幸を祈っています」と述べた。
女王も伴侶の体調を心配していると思われるが、君主としてだけではなく3つの軍のトップとして公務を止めるわけにはいかなかったようだ。入院発表があった17日には海軍トップの第一海軍卿トニー・ラダキン大将と電話での公務を実施し、国内外の動きについて報告を受けた。女王が毅然と公務に臨む状況からは、君主としての責任感と夫妻の信頼関係が感じられる。また、病院に駆け付けるほどの容態ではないという証明とも言えるだろう。
殿下と女王にとっての2021年は、それぞれ100歳と95歳を迎える特別な年だ。殿下については盛大なイベントの予定なしと伝えられているものの、ファンは期待せざるを得ない。しかし何より、夫妻がこの1年を無事に過ごせるよう祈りたい。
(Hint-Pot編集部)