海外ニュース
ヘンリー王子夫妻の“反論”声明に王室困惑 ウイリアム王子は立腹との報道も
公開日: / 更新日:
バッキンガム宮殿は現地時間19日、ヘンリー王子夫妻が「現役王室メンバーとして復帰しない」とする声明を発表。夫妻の軍名誉職とパトロネージュは女王に返上されることが決まった。これを受け夫妻側が発表した声明について、複数メディアは “反論”のニュアンスが感じられると報じた。さらに王室側もこの声明には困惑しており、兄ウイリアム王子は憤慨すると同時に悲しんでいるという。チャールズ皇太子がフィリップ殿下を見舞った際に見せた物憂げな表情は、こうした背景による複雑な心境を示していたのかもしれない。
◇ ◇ ◇
夫妻の声明はエリザベス女王に対して「侮辱的で無礼」
ヘンリー王子夫妻は、バッキンガム宮殿の声明から3分後に声明を発表。このタイミング自体は足並みを揃えたとも想像できるが、英メディアの一部は夫妻の“反論”であるとストレートに表現した。「すべての人が奉仕の生活を送ることができます。奉仕は普遍的です」との文言からは、パトロネージュなどの公的地位なしでも奉仕は可能とするニュアンスが読み取れるからだ。
複数の王室専門家たちも2つの声明から読み取れる考えの違いや溝を指摘する中、英高級紙「ザ・タイムズ」の日曜版「サンデー・タイムズ」はウイリアム王子に近い関係者の話として、王子が悲しみとショックを受けたと報道。さらに、王子は夫妻の声明がエリザベス女王に対して「侮辱的で無礼」であるととらえており、起こった出来事にとても立腹しているとした。
英大衆紙「デイリー・メール」も現地時間19日に、関係者の多くはこの“とげのある”声明について、夫フィリップ殿下が入院している年配の女王に対して「ひどく無礼」と感じているようだと伝えている。また、両者の亀裂はこれまでにないほど広がっており、数週間の議論にもかかわらず、本件に関する共同声明にさえ同意することができなかったという。
同紙の王室担当記者であるリチャード・ケイ氏も、声明発表から時間を空けず「ハリー(ヘンリー王子)に示したすべての愛情と寛大さがとても見事に無視された、あるいは彼女(女王)の顔に投げ返されさえした」とする記事を公開している。
メーガン妃の妊娠発表、米国でのインタビュー番組出演、そして今回の公的地位返上と短期間で大きな出来事が続いているヘンリー王子夫妻。さらにこの間には、王子の祖父フィリップ殿下の入院発表もあった。先日には父チャールズ皇太子が殿下の入院先を訪問したが、その際の悲しげな表情が話題になっている。30分の滞在で父と祖父が何を語ったのか、またこの状況を王子はどう考えているのか、気になるところだ。
(Hint-Pot編集部)