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エリザベス女王が“まれな”発言 胸元には夫との思い出あるブローチが
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現地時間2月17日にエドワード7世病院への入院が発表され、3月1日には聖バーソロミュー病院に転院したエリザベス女王の夫、フィリップ殿下。その容体について多くの報道がある中、女王は公務を続けている。現地時間2月25日は、英国4地域のワクチン供給を監視する担当者とビデオ通話を実施。全英国民に対しワクチン摂取を訴える異例の発言をしたことで話題を呼んだ。また、この際に女王が着けていたブローチは、殿下との思い出が詰まったものだという。
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「自分たちのことよりも他人のことを考えなければなりません」と強い発言
エリザベス女王は現地時間2月25日、英国4地域の新型コロナウイルスワクチン供給を監視する担当者らとビデオ通話を実施。女王は新型コロナとペストを比較し、「新型コロナに打ち勝つためには皆が協力しなければなりません」と英国民に協力を訴えた。英国の複数のメディアは女王による強い発言を一斉に報じている。
ビデオ通話での女王は、先に夫フィリップ殿下と接種したワクチンについて、現在は「守られている」と感じている心境を語った。また接種時に「まったく痛みはありませんでした」とした上で、「これまで接種したことがない人たちにとって難しいということは分かります。しかし、彼らは自分たちのことよりも他人のことを考えなければなりません」と接種を強く呼びかけた。
英国民への新型コロナワクチン接種は英国政府の政策にあたるため、英大衆紙「デイリー・ミラー」は、女王が政策に対して発言することはまれであると報道。今回の女王は接種拒否の人たちを「鋭く戒めた」と表現した。また王室関係者によると、女王は自身の発言を十分に理解。ワクチン接種について「彼女の気持ちを知ってほしかったのだろう」と語っている。
さらに英雑誌「ハロー」は、このビデオ通話で女王が着けていたブローチに注目。このダイヤモンドをあしらったクレマチスモチーフのブローチは1947年7月10日に殿下と婚約した際、初めて撮影されたツーショットの公式写真で着けていたものだった。同誌は女王が入院中の殿下に対し「控えめだがスイートな方法で敬意を表した」と推測している。
君主として守るべき英国民の健康、そして伴侶として案じている夫の健康。この状況下でも重圧に打ち勝ち、珍しく積極的な発言で国民に協力を訴えた女王にとって、最高の支えとは夫への深い敬意と感謝なのかもしれない。世界のコロナ禍終息と合わせて、殿下の早い退院を祈りたい。
(Hint-Pot編集部)