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韓国フィギュア界が期待 「キム・ヨナの後継者」16歳天才少女は日本で成長中

著者:Hint-Pot編集部

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ユ・ヨン選手【写真:Getty Images】
ユ・ヨン選手【写真:Getty Images】

 年々、人気が高まっているフィギュアスケート。何となく興味はあるし、実際に見てみたい。でも、羽生結弦選手や浅田真央さんの名前は知っているけど、どの選手に注目していいかはよく分からない。そんなビギナー向けにお届けする「今日から好きになるフィギュアスケート入門講座」。編集部がこの機会に知ってほしい選手を紹介します。今回は韓国の16歳、ユ・ヨン選手です。

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韓国選手権を史上最年少の11歳で制したユ・ヨン選手

 韓国フィギュア界を背負う逸材の1人、それがユ・ヨン選手です。

 彼女が一躍、脚光を浴びたのは2016年のこと。何と11歳でシニアの韓国フィギュアスケート選手権(韓国選手権)に優勝したのです。これはバンクーバー五輪金メダリストのキム・ヨナさんが持っていた12歳6か月を更新する史上最年少記録に。以来、「天才少女」として韓国国内で騒がれ、国民的英雄であるキム・ヨナさんの後継者として、他の次代有望選手とともに「ヨナ・キッズ」の愛称が付きました。

 13歳と14歳でも韓国選手権を連覇するなど、順調に成長。特に国際舞台でインパクトを残したのは、15歳だった2019-20年シーズンです。グランプリ(GP)シリーズ初出場となったスケートカナダでいきなり表彰台(3位)、さらに冬季ユースオリンピック2020優勝、4大陸フィギュアスケート選手権2位と躍進しました。

 彼女の武器は身長165センチ、長い手足から繰り出すジャンプです。前述のスケートカナダでは、女子の公式戦で史上11人目となるトリプルアクセルを成功。昨年2月には、女子が公式戦で成功させたことがない4回転ループを練習で着氷させた映像がSNSで拡散され、話題になりました。

 父の仕事の影響で、シンガポールで育ったユ・ヨン選手。海外メディアによると、中国語と英語が話せるものの、幼少期は韓国語をうまく話すことができず、帰国後は学校で無視されたり物を盗られたり、いじめを受けたりしたこともあるといいます。しかし、キム・ヨナさんに憧れて始めたフィギュアスケートで非凡な才能を発揮し、国民からの期待を受ける存在になりました。

 躍進した19-20年シーズンからは拠点を日本に移しており、数々の名選手を育ててきた濱田美栄コーチに師事。日本のエース・紀平梨花選手と同門になり、切磋琢磨しています。また、かわいらしい私服姿をアップするなど、プライベートを覗かせることもあるインスタグラムでは日本語のコメントも多く寄せられるなど、日本人ファンからの人気も集めています。

 新型コロナウイルス感染拡大で難しい調整が強いられた今シーズンは、GPシリーズのNHK杯国際フィギュアスケート競技大会(NHK杯)7位、先月に行われた韓国選手権4位と不本意な結果に終わったものの、ポテンシャルを秘めた16歳。キム・イェリム選手、イム・ウンス選手、イ・ヘイン選手ら、同世代のライバルたちと競い合いながら成長を目指しています。冬季北京五輪が行われる来年、注目してほしい選手です。

(Hint-Pot編集部)