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ヘンリー王子夫妻インタビュー放送に延期を望む声 エリザベス女王の夫の容態を懸念
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米俳優・有名司会者のオプラ・ウィンフリーがホストを務めるヘンリー王子夫妻のインタビュー番組。米国時間7日午後8時の放送を前に予告動画が公開されるなど、関心は日に日に高まっている。そんな中でバッキンガム宮殿は現地時間1日、エリザベス女王の夫フィリップ殿下が転院したことを発表。殿下の容体悪化が懸念される中、王室専門家などから放送延期を求める声が上がっているという。
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関係者は放送強行を強く懸念 専門家も延期を続々と支持
フィリップ殿下は1日、2週間近く入院していた英ロンドンのエドワード7世病院から聖バーソロミュー病院に転院した。バッキンガム宮殿の発表によると、これまでの感染症の治療に加え、心臓病の検査などが目的だという。また、治療の効果は出ており経過は良好だが、「少なくとも今週末まで入院が続く見込み」としている。
経過は良好と伝えられてはいるが、入院が長引いていることから容体を懸念する声もある。そこで問題となるのが、米国時間7日午後8時に放送が予定されているヘンリー王子夫妻のインタビュー番組だ。万が一殿下の容体が思わしくない場合、夫妻が語る内容によっては放送のタイミングが不適切になるとも考えられる。
英大衆紙「デイリー・ミラー」は、番組制作サイドが放送延期を拒否していると報じた。放送する米民放CBSからも本件に関するコメントは出されていないが、ある関係者は状況を強く懸念。殿下の容体がもし悪化する中で放送されれば、「外交的な爆弾を投下するようなもの」と警鐘を鳴らした。
番組延期を求める声は他からも上がっている。英大衆紙「デイリー・メール」の王室担当記者、リチャード・ケイ氏はコラムを寄稿。「タイミングがすべて、特に悪いタイミングの中とあっては」と綴り、殿下の入院が続く中で放送されることに強く疑問を呈した。
また同紙の別記事によると、王室専門家のリチャード・フィッツウィリアムズ氏も「今の状況では延期が適切」と述べている。さらに王室コメンテーターのロバート・ジョブソン氏は、放送が強行されれば「自分たちを冷酷で思慮のない、この上なく傲慢な人間であることを示す」と強い調子で延期を訴えた。この他にも英大衆紙「ザ・サン」は王室作家のペニー・ジュナー氏が「彼ら(ヘンリー王子夫妻)が『かわいそうな私たち』と言うには悪いタイミング」と述べたことを伝えている。
先日公開された予告動画では、オプラが「あなたたちはかなりショッキングなことをいくつか話ましたね」と話すなど、かなり突っ込んだ内容であることが示唆されていた。しかし現在の王室は、殿下の入院が長引くというシリアスな状況に直面している。王室専門家が語るように放送延期が妥当なのか、また夫妻とCBSがどのような判断を下すのか、ファンとしては気になるところだ。
(Hint-Pot編集部)