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ヘンリー王子夫妻が英国でのファンレター宛先用住所失う 今後は未定
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メーガン妃ヘンリー王子チャールズ皇太子森昌利ロイヤルファミリー
“王室引退”を機に米国移住。その後、世界的企業と商業活動を始めたかと思えば、公的地位返上が決まるなど、英国との関係が日に日に薄まっているヘンリー王子とメーガン妃夫妻。そしてこのほど、夫妻の郵便物配送を請け負っていたチャールズ皇太子がサービスを停止すると報じられた。これによって夫妻はついに英国での住所も実質的に失うこととなった。
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今年2月に送付 夫妻のクリスマス返礼も父が手配したとみられていた
英国では、王室メンバーに宛ててファンレターを送ることができる。手紙を送ると王室から写真やメッセージが添えられた礼状が届くため、王室メンバーの誕生日や結婚記念日、クリスマスなど、行事の度に手紙を送るファンも多いという。
その数は毎年何万通にも及び、クリスマスシーズンにはどのような写真のカードが送られてきたかニュースになるほどの風物詩にもなっている。もちろんヘンリー王子夫妻が英国にいた頃にも、他の王室メンバーと同じように手紙の受付、そして返礼状の送付が行われていた。
そのため王子夫妻の“王室引退”にあたり、王室は昨年、今後の夫妻宛ての郵便物処理について発表。チャールズ皇太子夫妻の公邸クラレンス・ハウスが請け負うとしていた。このことから昨年のクリスマスカードに対して今年送られた王子夫妻の礼状も、このクラレンス・ハウスによる発送と考えられている。
ところが英大衆紙「デイリー・エクスプレス」によると、チャールズ皇太子が王子夫妻の郵便物処理に関するサービスを近々停止するという。これは、英高級紙「テレグラフ」が報じたもので、現地時間2月19日、「ヘンリー王子夫妻は現役王室メンバーとして復帰しない」とする声明を、王室が発表したことを受けての決断となったようだ。
王子夫妻の関係者の証言によると、サービス停止後の対応についてはまだ決まっていないとしている。しかし先日、第2子妊娠を発表したことで、世界中から手紙が殺到したというヘンリー王子夫妻。さらに、近く放送が予定されているインタビュー番組の放送後や第2子出産後にも、多くの反応が寄せられるだろう。
ヘンリー王子とメーガン妃は、父チャールズ皇太子とそのスタッフが郵便物を請け負うという形で、細やかではあるが実質的には王室のサポートを受けてきた。ところが、王室の公務から完全に退くこととなったことで、この支援も立ち消えとなったようだ。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)