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10年間の地震研究から分かったことが目の当たりに 国立科学博物館が企画展を開催

著者:Hint-Pot編集部

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国立科学博物館【写真提供:国立科学博物館】
国立科学博物館【写真提供:国立科学博物館】

 2011年の東日本大震災から11日で10年。「もう10年」か「まだ10年」かは、それぞれが送った人生によって違いがあるでしょう。その一方で、地震調査研究はさまざまなことを明らかにしてきました。国立科学博物館(東京都台東区)では、9日(火)から開催する企画展で、当時の被害状況やこの10年間で地震調査研究が明らかにしたこと、社会に与えた影響などを紹介。10年という節目を迎える年だからこそ、改めて見ておきたい内容になっています。

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あの日から10年 被災地と研究者たちの歩みを展示

 国立科学博物館が9日から開催する企画展「東日本大震災から10年 -あの日からの地震研究-」。この10年をさまざまな形で振り返ることが増える今、災害を風化させないためにも、機会があれば足を運んでおきたい展示といえるでしょう。

 本展は全5章で構成され、まず第1会場の1章「東北地方太平洋沖地震と東日本大震災」では、地震の概要と当時の被害状況を振り返ります。続く2章「地震調査研究の貢献」では、研究成果の一部を紹介。研究者たちのたゆまぬ努力を目の当たりできる貴重な機会です。

 東北地方太平洋沖地震を契機に、研究の世界では過去に発生した地震の履歴調査をより詳細に行うようになったそうです。これ受けて3章「くり返し起こる地震・津波」では、これまで東北地方で発生した巨大地震がテーマ。また4章「いつでもどこでも地震は起こる」では、陸域における観測史上最大となった地震「明治24年(1891年)濃尾地震」の写真資料が展示され、地震大国・日本の姿をはっきりと認識することができるでしょう。

 さらに5章「国立科学博物館の取り組み」では、被災地の博物館などから救い出した標本を修復する「標本レスキュー」や、震災復興事業「震災復興・国立科学博物館コラボミュージアム」を紹介。学術分野における復興への取り組みを知ることができます。

 さらに地球館1階オープンスペースに設けられた第2会場では、「東日本大震災からの復興と伝承」と題した展示も。こちらでは復興の様子や津波被害の伝承を通じ、災害を“記録すること”の重要性が解説されます。

 今回の展示監修を務めた室谷智子氏(国立科学博物館 理工学研究部 理化学グループ研究主幹)は地震学を専門としているそうです。専門家による学術的な視点は、震災の記憶を未来につなげる一助となってくれるでしょう。

【会場】国立科学博物館 日本館1階中央ホールおよび地球館1階オープンスペース(東京都台東区上野公園7-20)
※入館にはオンラインによる事前予約が必要です
※入館前に検温、体調等の確認をし、発熱などがある場合は入館できません
※詳細は予約サイト(https://www.kahaku.go.jp/news/2020/reservation/index.html)参照
【会期】2021(令和3)年3月9日(火)~4月11日(日)
【開館時間】午前9時~午後5時
【休館日】毎週月曜日(3月29日(月)は開館)※会期等は変更となることがあります
【観覧料金】一般・大学生:税込630円(団体:税込510円)、高校生以下および65歳以上無料(※本展は常設展示入館料のみで展覧可能)
【国立科学博物館からの注意事項】本展には、東日本大震災に関する映像や写真が含まれます。このため、ご覧になった際に精神的なストレスを感じる可能性がありますのでご注意ください。

(Hint-Pot編集部)