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メーガン妃が激白 王室メンバーが出産前に懸念「どれだけ肌が黒く生まれてくるか心配だと」
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21世紀になってもなお人類が立ち向かっている大きな課題の1つ「人種差別」。すべての人間が平等であるためにあってはならないものだが、その差別が英国王室内に存在するとしたら由々しき事態だ。米現地時間7日夜に放送されたヘンリー王子夫妻出演のインタビュー番組で、メーガン妃はそんな人類の課題が王室内にあったことを告白。長男アーチーくん誕生時に交わされた衝撃的な会話の内容が明らかになり、波紋を呼んでいる。一方で番組では、アーチーくんが無邪気に浜辺で遊ぶ様子の動画も公開された。
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「王室に深刻なダメージを与える」と発言者の名は明かさず
米国時間7日夜で放送されたヘンリー王子とメーガン妃夫妻のインタビュー番組。英国内外の複数のメディアによると、番組ホストの米有名司会者オプラ・ウィンフリーは夫妻の長男アーチーくんが「王子」にならなかった理由について尋ねた。
妃は長男アーチーくん出産前に王子とロイヤルファミリーのメンバーとの間で「生まれてくる子どもの肌の色について懸念する会話」があったと返答。「どれだけ肌が黒く生まれてくるのかが心配だというのです」と、黒人の母親を持つ妃の“人種”がアーチーくんに目に見えて現れることを王室側が懸念した状況を暴露した。
さらに妃は、「私の妊娠中、生まれてくる子どもには称号もセキュリティーも与える必要がないという会話がありました」と続け、「彼ら(王室側)は生まれてくる赤ちゃんに“プリンス”または“プリンセス”になってほしくなかったのです」と、王室内に存在した明らかな人種差別の感情を白日の元にさらした。
この大問題発言に対し、当然ながらオプラは「あなたとその会話をしたのは誰か話せる?」と発言者について追及。しかし妃は「それは王室に深刻なダメージを与えることになりますから」とし、発言者の特定を拒否した。後半に登場したヘンリー王子も発言者の特定を避けた。なお、妃はエリザベス女王について「私にとってはいつも素晴らしかった。私は彼女(女王)の“ファーム”(企業などの意味)にいることが好きでした」と関係が良好だったことを語っている。
ちなみにアーチーくん誕生当時の報道では、夫妻が息子に「普通の」生活を送ってほしいという理由で、女王から授けられた王室の称号を持たないことを決めたとされていた。
しかしいずれにしても、王室内に“生まれてくる赤ちゃんの肌の色を問題視する人物”がいたという告白は大きな波紋を呼んでいる。英国では1日遅れの現地時間8日午後9時から放送されるこの番組。妃の衝撃的な生声が流された後、英国ではどんな騒ぎに発展するのか。また、妃と会話した人物の“犯人探し”も激化が予想されるだろう。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)