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ヘンリー王子夫妻が英放送局に“奇妙な警告” 関係者困惑「ここは英国」
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現在、世界で盛んに報道されているヘンリー王子夫妻のインタビュー。英国内でも各メディアが連日取り上げているが、英公共放送BBCに夫妻PRチームから“奇妙な”警告メッセージが届いたという。その内容は、夫妻のインタビューに関するニュースを扱うジャーナリストに「年配の白人男性ばかりを使わないように」というもの。また夫妻側はインタビューを英国で放映した民放局にも、有名司会者ピアーズ・モーガン氏の発言について書簡で苦情を訴えたという。
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インタビュー関連報道で「年配の白人男性」だけを使わないようにと促す
英大衆紙「ザ・サン」が掲載した記事によると、ヘンリー王子夫妻のPRチームからBBCにメッセージが届けられたのは、夫妻のインタビューが英国で放送される前。夫妻のインタビューに関する報道で「年配の白人男性」だけを使わないようにと促すその内容に、BBCのスタッフは戸惑いを隠せないという。
情報筋は同紙に対し、BBCは公共放送という性質から常に公平でなければならないとした上で、「ハリー(ヘンリー王子の愛称)とメーガン(妃)の代理であるPR担当者から主要イベントの報道方法を教えられるのは、控えめに言っても少し“奇妙”なものとしか言えません」述べた。さらに、「ここは英国。中国ではありません」と続けて、その苛立ちをあらわにしたという。
だが、BBCのスポークスパーソンは「我々は常に(あらゆる)PRから連絡を受けていますが、誰と連絡を取り合っているかを(個別に)確認することは決してありません」とも述べているという。
この他にも夫妻側は、インタビュー番組を英国で放送した民放ITVにも書簡を送ったと報じられた。米雑誌「バラエティ」によると、その対象は反メーガン妃の急先鋒で知られる英有名司会者ピアーズ・モーガン氏が、インタビューで語られた妃のすべての言葉を一切信じないとする否定発言。妃は「メンタルヘルスの不調に悩む人が病状を訴え出ることの妨げになる恐れがある」などと主張したという。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)