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沈黙破ったウイリアム王子 エリザベス女王とチャールズ皇太子は発言支持か

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

ウイリアム王子【写真:Getty Images】
ウイリアム王子【写真:Getty Images】

 ヘンリー王子に「生まれてくる子どもの肌はどれだけ黒くなるのか」と尋ねたロイヤルファミリーがいた……という衝撃的な暴露。インタビュー番組でのメーガン妃は、王室内にこうした人種差別意識が存在することで、長男アーチーくんに“プリンス”の称号が与えられなかったなどと主張した。番組放送後、英国内でも「ロイヤルファミリーは人種差別主義者なのか?」との疑問が浮上。王室が声明で「家族で対処する」との方針を明らかにした一方、未来の英国王であるウイリアム王子が初めて英メディアからの問いに直接答えた。また、エリザベス女王とチャールズ皇太子は王子の発言を支持しているという。

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王子は記者の質問を予期していたが、内容までは知らなかったと情報筋

 英国を始め世界のメディアが一斉に報じたところによると、ウイリアム王子がキャサリン妃と英ロンドン市内の学校を訪問した際、ニュース専門チャンネル「スカイニュース」の記者から大声で2つの質問が飛んだ。そのうちの1つは「ロイヤルファミリーは人種差別主義者ですか?」という内容だった。

 前日に公務で姿を現したチャールズ皇太子は「インタビューの感想は?」という質問に無言で通り過ぎていた。だが、驚くべきことにこの日のウイリアム王子は「私たちは人種差別主義者とはほど遠い家族です」と答えた。

 またウイリアム王子は「ヘンリー王子と話はしたか?」というもう1つの質問にも「まだ話していません。しかし話すつもりです」と答えた。人種差別発言に加え、ヘンリー王子夫妻の結婚式を控えた打ち合わせの席で「キャサリン妃に泣かされた」と暴露したメーガン妃発言に対する明らかな怒りも見えたように思える。

 英大衆紙「デイリー・メール」などは「憤怒のウイリアム(王子)が一族の沈黙を破る」との見出しをつけ、エリザベス女王とチャールズ皇太子がこの発言を“支持している”と報じた。

 同紙によると、基本的に王室は女王の“語らず、説明せず”のモットーを第一とするが、ウイリアム王子による今回のコメントは「正直な気持ちを素直に表したもの」として受け止められているという。また、ケンジントン宮殿はコメントを控え、「王子は言いたいことをすべて言った」と述べたことを伝えた。ただし情報筋は、王子は記者からの質問を予期していたが、内容までは知らなかったと述べている。

 家族が“人種差別主義者”とされ、しかも愛する妻が結婚式前で緊張する花嫁を“泣かせた”とイメージを貶められたとすれば、女王の孫であり皇太子の長男として、この程度の反応は良しとされて当然かもしれない。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)