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メーガン妃の暴露インタビューに英国民の反応は? 現地ライターが明かす温度感

著者:森 昌利

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メーガン妃【写真:AP】
メーガン妃【写真:AP】

 英王室を離脱したヘンリー王子とメーガン妃が、米テレビ番組にて王室内で受けた不当な扱いを告発し、大きな波紋を呼んでいる。放送後、かねてから妃と親密なテニス界のスーパースター、セリーナ・ウィリアムズを始め、女優やミュージシャンなど多くのセレブリティが夫妻を擁護。その一方で王室のお膝元、英国内では賛否両論が入り乱れているようだ。1993年に渡英、ロンドン市内の出版社で勤務した経験を持ち、常に英国の話題や情報の最先端に身を置く現地在住のライター・森昌利氏が寄稿した。

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2時間のインタビューで語られた内容とは

 大騒動となっているヘンリー王子とメーガン妃のインタビューは米国時間7日午後8時、米民放CBSで放送。そして、ほぼ半日以上過ぎた英国時間8日午後9時には同国でも全国ネットで放映された。

 2時間の特別番組中、注目された主な発言は以下の通り。

 
1、出産前にアーチーくんの肌の色をめぐり、王室メンバーの1人が人種差別的発言をした。
2、2018年の結婚式前に行われた打ち合わせでメーガン妃がキャサリン妃を泣かせたという報道があったが、実際はキャサリン妃に泣かされていた。
3、英メディアの報道に自殺願望を抱くまで追い詰められた。
4、王室に精神的に追い詰められており、助けが必要だと訴えたが、梨のつぶてだった。
5、“王室引退”はやむを得ない決断だった。
6、ヘンリー王子は父チャールズ皇太子と兄ウイリアム王子について、王室に「とらわれの身だ。同情する」と発言。
7、“王室引退”で経済的支援が打ち切りとなった。
8、動画配信大手「ネットフリックス」や音楽配信大手「スポティファイ」との巨額契約は計画していたものではなかった。それも家族を守る警備費用のためだった。

 
 米国での放送が終わると、深夜にもかかわらず英メディアは番組内容を続々と速報。8日朝には騒然とした状況になり、そして当然ながら英国放送後の翌9日朝は、英各紙の1面が完全にこの話題で持ちきりとなった。

 英公共放送BBC電子版が掲載した英主要新聞についての記事を見ると、「エドワード8世退位以来、85年ぶりとなるロイヤル最悪の危機」(デイリー・ミラー)、「王室、人種差別疑惑対応で緊急会議」(アイ)、「一体、何てことをした? 自身の家族に対する過酷な非難」(デイリー・メール)、「ジョー・バイデン米大統領、メーガン妃の勇気を称賛」(デイリー・テレグラフ)、「人種差別疑惑で王室危機」(ガーディアン)、「悲しすぎる結末」(デイリー・エクスプレス)と、このインタビューに関する見出しがずらりと並んだ。

 発言内容の中でも特に、ある王室メンバーとの間で「生まれてくる子どもの肌の色について懸念する会話」があったという衝撃的な暴露が大きな焦点の1つになっているのは明白だ。さらにメーガン妃は、人種差別的な理由でアーチーくんの称号と警備の保証が与えられなかったなどとして、一時は「これ以上生きたくなくなった」と自殺願望を抱くほど追い詰められたと語った。このためメンタルヘルスに関する話題も大きな注目を集めた。