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メーガン妃インタビューを英政治家が一刀両断 「被害者だと訴えるための演技」

著者:森 昌利

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ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】
ヘンリー王子とメーガン妃【写真:AP】

 メディアが「爆弾」と称したヘンリー王子夫妻のインタビュー。混乱が続く英国内では、賛否や困惑などさまざまな意見が飛び交っている。その影響は英政界にも波及し、有名政治家のナイジェル・ファラージ氏は先日、夫妻のインタビューを「fabrication」と一蹴した。この言葉は「嘘を作り出す」「でっち上げ」といった意味で、同氏が夫妻の主張を一刀両断した形だ。この数日前には、英有名司会者のピアーズ・モーガン氏が「まったく信じない」と発言し、番組を降板する騒動も発生していた。

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「被害者であることを人々に訴える」ための「演技」とも言及

 英大衆紙「デイリー・メール」が掲載した記事によると、英政治家のナイジェル・ファラージ氏は現地時間10日、米のニュース専門放送局「FOXニュース」にリモート出演。司会者のローラ・イングラハム氏に対し、インタビューについて「すべてはでっち上げだった」と断言した。また、メーガン妃については「被害者であることを人々に訴える」ための「演技」とも言及した。

 反メーガン派で知られる英有名司会者のピアーズ・モーガン氏は現地時間8日に、「メーガン妃がインタビューで語ったすべてを信じない」と発言。自殺を考えたとするメーガン妃の訴えも含めて否定したことは行きすぎとされ、翌9日には6年間にわたり司会を務めていた英民放ITVの朝番組「グッド・モーニング・ブリテン」を降板している。

 しかしファラージ氏は、モーガン氏の状況を知った上でも断固として妃を非難。英連邦の君主としてアフリカ諸国とのつながりも強いエリザベス女王は「生涯を通じて人種差別撤廃に貢献してきた」と語り、王室に人種差別主義者がいるとした夫妻の主張に真っ向から反論した。また、モーガン氏の件には直接触れないながらも「メンタルヘルスに問題を抱えていると明かした人間を攻撃すると突然悪者にされる」と述べた。

 ただし、ファラージ氏は1992年まで保守党に属し、右翼政党である英国独立党の党首を務めた人物。2019年からはブレグジット党(現・リフォームUK)の党首として、英国のEU離脱(ブレグジット)を推進した超保守派だ。ロイヤルファミリー擁護の立場を一貫しており、今回のインタビュー番組に強い嫌悪感を示したのも当然の反応だと言える。また、イングラハム氏も米国では政治的右派で知られており、番組ではファラージ氏に同調して夫妻を非難した。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)