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エリザベス女王が笑顔で公務 心配事が続くも「精神は弱らず」と専門家分析
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エリザベス女王の夫フィリップ殿下の長引く入院や、ヘンリー王子夫妻の暴露インタビューで揺れる英王室。それでも女王は気丈に振る舞い、勢力的に公務をこなしている。このほどロイヤルファミリーの公式インスタグラム(theroyalfamily)に、オンライン公務に臨む女王の様子が公開された。孫夫妻の爆弾インタビュー放送後、初めての姿とあって注目を集めた公務。英大衆紙はボディランゲージ専門家の解説を紹介した。
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精神状態や適応力はいつものように安定
エリザベス女王は、エメラルドグリーンのドレスでビデオ通話に登場。宇宙を感じさせるような、グラデーションがかった柄が特徴的な一着だ。アクセサリーは定番の3連パールネックレスに、一粒パールのイヤリング。胸元には、大きなダイヤモンドブローチが輝いている。
この日の公務は、英国科学週間を記念したもの。ビデオ通話には、宇宙科学者のマギー・アデリン・ポコック博士、大学教授のキャロライン・スミス氏、サイエンス・ミュージアムのラーニングチーム、トーマス・ジョーンズ・プライマリー(小学校)の子どもたちが参加した。そして、NASAの探査機「パーサヴィアランス・ローバー」が撮影した火星の話や、1961年に人類史上初の宇宙飛行を成功させたガガーリンと女王が面会した時の様子なども語られたという。
ここのところ、トラブル続きの女王。99歳のフィリップ殿下の入院は続いており、その容体が心配される中、現地時間9日にはヘンリー王子とメーガン妃の暴露インタビューが英国内でも放送された。その後、インタビューに対する声明を出すなど対応にも追われ、大きなストレスを抱えている可能性が高いとみられている。
ボディランゲージの専門家ジュディ・ジェームズは、英大衆紙「デイリー・エクスプレス」に対し、女王の最新の姿について解説。このようなイベントで女王が話すことはとても珍しいという。また、最近の騒動やプレッシャー、夫の健康状態など、心配事が重なる中、ビデオ通話中、魅力的で熱心な表情を見せ、他の参加者たちをユーモアで笑わせる女王を称賛した。
「カメラがクローズアップすることで、彼女(女王)のユーモアと温かさが伝わってきます。また、ゴシップのようなおしゃべりなスタイルと、楽しそうな笑顔は、彼女を年齢よりもずっと若々しく見せていますね」
さらにジェームズ氏は、女王が今でも、人々の話に“興味を持っていると感じさせる能力”を維持していることに驚いたという。通話中、女王は身を乗り出して興味を示し、上下の歯をむき出しにした笑顔を浮かべていた。これらのボディランゲージは、興奮していることを表している。
「彼女(女王)は、身体的には弱くなっているようにも見えます。フィリップ殿下の入院とオプラ(・ウィンフリー)によるインタビューの影響かもしれません。しかし、彼女の精神状態や適応力に関しては、ボディランゲージを見る限り、いつものように安定しています」
御年94歳となるエリザベス女王。長きにわたり英国を守り続ける揺るぎない存在感は、「85年ぶりとなるロイヤル最悪の危機」と言われる今回の騒動後でも健在だ。そして、鋭い知性、あらゆるものに情熱を燃やす女王の姿を見て、安心した英国民も多いだろう。
(Hint-Pot編集部)