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ウイリアム王子の“反論”は王室の「黙して語らず」を変える布石 専門家が見解
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ウイリアム王子は現地時間11日、妻キャサリン妃とともに英ロンドン市内の学校を訪問。妃が3年前に始めたメンタルヘルスのプロジェクトに関連する公務だが、王子が報道陣の質問に答える一幕で大きな注目を集めた。それは、メーガン妃のインタビューで語られた“王室内の人種差別”に対する強い口調での反論。ある専門家はこの場面について、王室のポリシーを変革する上での“布石”という見方を示し、話題になっている。
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長く守られてきた王室のメディア対応が変わる可能性があるという
決して文句を言わず、説明もしない――。1936年にエリザベス女王の父がジョージ6世として国王となった際、その妻エリザベス王妃(クイーン・マザー)が定めたメディア対応ポリシーだ。以来、王家は沈黙を守り、“うるさ型”の英メディアに同調することはなく、その尊厳を保ってきた。
しかし、ウイリアム王子がこのほど公務で見せた対応は、このポリシーと一線を画すものだったようだ。王子は公務での移動中、記者からの質問に答える形で、「私たちは断じて人種差別的な家族ではありません」と短くも強い口調で発言。沈黙を破った。
英大衆紙「デイリー・エクスプレス」は、この場面に関する王室コメンテーターのロバート・ジョブソン氏の見解を紹介。同氏はオーストラリアの朝番組「サンライズ」に出演した際、長く守られてきたメディア対応ポリシーを王子が将来的に変更するのではないかと主張したという。
ただ一方で、今後チャールズ皇太子が君主となっても「決して文句を言わず、説明もしない」のメディア対応は変わらないとも説明。変わるとすれば、ウイリアム王子が英国王となった時だとしている。
また、公務中にウイリアム王子は弟ヘンリー王子と「話すつもりです」とも発言。不仲が噂される関係の改善に前向きな姿勢を示したかに見えた。しかし、一部メディアはヘンリー王子夫妻のインタビューでウイリアム王子夫妻との亀裂は決定的なものになったと報道。今年7月にケンジントン宮殿で予定されている亡き母ダイアナ元妃の銅像除幕式でも、兄弟がカメラの前で並ぶ姿は「考えられない」とする関係者の話を伝えている。
英王室のメディア対応ポリシーを“破った”形のウイリアム王子。ヘンリー王子との話し合いや除幕式についても、今後ウイリアム王子自身の口から語られる場面は増えるだろうか。
(Hint-Pot編集部)