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エリザベス女王とメーガン妃の風刺画 「火に油を注いでいる」と仏週刊紙に非難の声

著者:Hint-Pot編集部

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メーガン妃とエリザベス女王【写真:AP】
メーガン妃とエリザベス女王【写真:AP】

 メディアに「爆弾」と称されるなど、衝撃的な発言がさまざまな波紋を呼んでいるヘンリー王子とメーガン妃のインタビュー。しかしそのインタビューをめぐって、フランスの風刺週刊紙はこのほど、エリザベス女王と妃がテーマの風刺画を表紙に掲載。その描かれ方が大きな物議を醸している。

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風刺画の構図がジョージ・フロイド氏の事件と酷似

 エリザベス女王とメーガン妃がテーマの風刺画を表紙に掲載したのは、フランスの風刺週刊紙「シャルリー・エブド」。批判精神と反権威主義の伝統を受け継ぐ左派寄りの週刊紙だ。2006年に掲載したイスラム教創始者の風刺画がイスラム教徒からの反発を招き、15年には襲撃を受け風刺画家ら12人が殺害された事件は記憶に新しい。また、昨年9月にも襲撃を受けた元本社近くで男女2人が刃物で襲われ重傷を負っている。

 現地時間13日に発行された同紙は、「なぜメーガン(妃)はバッキンガム宮殿を去ったのか」という見出しとともに女王と妃をテーマにした風刺画を表紙に掲載。英複数メディアによると、その描かれ方をめぐって多方面から非難の声が上がっている。

 なぜなら、女王が片膝で妃の首を押さえ付けているという構図が、昨年米国で警察官の不適切な拘束法により死亡した黒人男性ジョージ・フロイド氏の事件と関連付けられているためだ。また、吹き出しで妃は「なぜなら私はもう息ができなかったから」と発言。これもフロイド氏が事件の際に「息ができない」と何度も発言していた状況と重なる。

 これに人種平等シンクタンク「ラニーメード・トラスト」のハリマ・ベーグム代表は、「これでは人々を笑顔にできないし、人種差別に立ち向かえない」と強く反発した。また、英国内での多文化主義を推進するグループ「ウィンドラッシュ・アンカー」はツイッターで「まったくもって最低で、深く悲しむべきこと」と辛辣に非難。「熟考されていない粗末なレスポンスであり、それどころか火に油を注いでいる」とも綴り、今回の風刺画が逆に人種差別を助長するとの見方を示した。

 妃が“暴露”した王室内の人種差別問題は、今回の風刺画によって思わぬ形で広がりを見せるかもしれない。

(Hint-Pot編集部)