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お弁当の包みに違和感…同期男性から嫌がらせ 出世を嫉妬された女性の告白

著者:和栗 恵

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いつ、どこから買ってしまうか分からない嫉妬。仕事に影響が出るケースも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
いつ、どこから買ってしまうか分からない嫉妬。仕事に影響が出るケースも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

「嫉妬にご用心なさいまし。嫉妬は緑色の目をした怪物で、人の心を餌食にしてもてあそびます」――シェイクスピアの名作「オセロー」の中にこんなセリフが出てきます。嫉妬心というのは恐ろしいもの。今回は、恋愛が絡んだわけでもないのに同僚男性から嫉妬され、仕事に集中できない日々を過ごしたという女性の話をお届けします。

 ◇ ◇ ◇

和気あいあいで楽しい職場のはずだったのに

 転職までは考えていないけれど、今後に不安を抱いている……近畿地方在住の野々村花さん(仮名・39歳)はそう語ります。就職してから約15年。外回りが多い営業職のため、頑張れば頑張っただけ成績につながる状況はとても楽しかったそうです。また、男女関係なく「みんなで頑張ろう!」という意識が強い会社だったため、同期たちとも仲良く過ごしてきました。

 そうした関係が壊れてしまったのは、昨年の春。花さんは同期入社組の中でも群を抜いて出世をすることになりました。

「うれしかったですね。仕事を生きがいにしてきたので。私の努力がすべて報われた気がしました。でもまさか、仲が良かった同期からひどい扱いを受けることになるとは思ってもみませんでした」

 異変があったのは、出世に伴う人事異動が終わって1週間ほど経った頃のこと。花さんはお弁当を持参しているため、毎朝の出社後は職場の冷蔵庫にお弁当を入れていました。しかし、いつもの通りお昼時にお弁当をレンジで温めようとしたところ、包んでいたクロスに違和感が……。

「明らかに誰かが包み直したような痕跡があったので、不気味になってその日はお弁当を食べず、外へ買いに行くことにしました」

 その後、お弁当は保冷剤を付けてロッカーで保管することに。すると、机の中に入れておいたはずの私物が紛失したり、まとめておいた資料がバラバラにされていたりと、不自然な出来事が2か月ほど続いたそうです。

 ただしどれも小さな違和感だったため、花さんは確信を持てずにいました。そんなある日、残業を終えて「さぁ帰ろう」とバッグを持ち上げたところ違和感が。何とバッグの中がびしょ濡れになっていたのです。

「スマホを入れていなかったのは不幸中の幸いでしたが、とても気に入っていた財布も水浸しで、あまりのことに茫然としてしまいました」

 花さんが立ち尽くしていると、他部署の人が心配して話しかけてくれたそう。しかも、意外な人物が花さんのバッグをいじっている姿を目撃したと言うのです。その相手とは、花さんがこれまで一番仲が良いと思っていた同期の男性でした。

 花さんは上司に相談。そして上司立ち合いのもと、話し合いをすることに。すると、その男性は意外にもあっさりと嫌がらせの事実を認めたのです。

「要は私の出世が許せなかったようです。『自分の方が役職にふさわしいことを私に分からせるためにやった』という言い分には、目がチカチカしました」

 同期の男性は上司に諭されましたが、まるで聞く耳を持たず。バッグに水を入れるなど悪質だったこともあり、処分されることになりました。

 嫉妬心とは、いつ誰に抱かれるか分からないもの。それはいつも仲が良いと思っていた人でも、決して例外ではないようです。

(和栗 恵)