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エリザベス女王に新たな癒やし 迎えた子犬2匹の名前は伯父&愛する場所から
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3月初旬、子犬2匹を迎え入れたことが報じられたエリザベス女王。英国王室にとってさまざまな懸念事項が重なった状況で、女王を癒やす存在が現れたと話題を呼んだ。そしてこのほど、報道当時は明かされていなかった子犬の名前が判明。それぞれ女王とゆかりがある人物と場所にちなんでいることが明らかになった。またその場所には、女王とロイヤルファミリーが散策に訪れているという。
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尊敬する伯父はロイヤルウェディングの伝統が生まれるきっかけにも
3月に入ってからの英国王室は、2月中旬に入院していたエリザベス女王の夫フィリップ殿下の容体やメーガン妃の“いじめ”告発、ヘンリー王子夫妻のインタビュー番組放送といった懸念事項が山積みに。殿下は無事に退院したが、インタビュー番組が生んだ波紋は現在も広がり続けている。
女王の心労を慮る声も出る中、女王が子犬2匹を迎え入れたというニュースはささやかな光をもたらした。女王は愛犬家で知られているが、昨年末には「バルカン」を亡くし、残る愛犬は「キャンディ」だけに。新たな子犬2匹はまさに、女王を癒やすべくして登場した存在だ。
そして英大衆紙「ザ・サン」は現地時間19日、この2匹の名前を明らかにした。まず1匹目の名前は「ファーガス」。これは、伯父のファーガス・ボーズ=ライアン氏にちなんでいる。ファーガス氏は女王の母エリザベス王妃(クイーン・マザー、エリザベス・ボーズ=ライアン)の兄で、第一次世界大戦中の1915年にフランスで戦死した人物だ。
エリザベス王妃は1923年に結婚した際、ウェストミンスター寺院にある無名戦士の墓にブライダルブーケを置き、兄に敬礼した。これは以後のロイヤルウェディングで伝統となり、歴代の新婦は無名戦士の墓にブーケを捧げている。
さらに2匹目の名前は「ミック」。先に「チャーリー」と名付けられたが、後に改名されたそうだ。新しい名前は女王がお気に入りの場所、スコットランドのバルモラル城近くにあるマイック湖(Muick)にちなんでいるという。女王をはじめ王室メンバーが夏季休暇中のピクニックなどに出かける場所で、女王は昨年も周辺を歩く姿が写真に収められていた。
情報筋は同紙に対し「マイック湖は彼女(エリザベス女王)にとって、バルモラル城近辺でのお気に入りの場所の1つ。そして第一次世界大戦で亡くなられたファーガス氏は、現在もロイヤルファミリーの誇りです」と語っている。
ちなみに、子犬2匹は先の報道で「プレゼントではないか」とされていたが、今回の報道によるとミックは2650ポンド(約40万円)で購入されていたという。となればやはり、女王が自発的に犬を求めた状況が考えられるだろう。女王の心が少しでも癒やされるよう、子犬2匹の健闘に期待したいものだ。
(Hint-Pot編集部)