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羽生結弦と刺激し合う最強の盟友 フィギュア世界王者は米名門大に通う文武両道

著者:Hint-Pot編集部

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ネイサン・チェン選手【写真:Getty Images】
ネイサン・チェン選手【写真:Getty Images】

 年々、人気が高まっているフィギュアスケート。何となく興味はあるし、実際に見てみたい。でも、羽生結弦選手や浅田真央さんの名前は知っているけど、どの選手に注目していいかはよく分からない。そんなビギナー向けにお届けする「今日から好きになるフィギュアスケート入門講座」。編集部がこの機会に知ってほしい選手を紹介します。今回は米国のネイサン・チェン選手です。

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世界選手権2連覇中のネイサン・チェン選手

 チェン選手といえば、現在、世界選手権を2連覇している王者であり、フィギュア界を代表するジャンプの名手です。

 アクセルを除く、5種類の4回転ジャンプをマスター。史上初めて4回転フリップ―3回転トウループのコンビネーションを成功させるなど、ジャンプにまつわる逸話は事欠きません。現在のフィギュア界最高難度とされる4回転ルッツをはじめ、その跳躍力は圧巻で、初心者でも演技を見てすごさがよく分かる選手の1人です。

 中国出身の親を持ち、3歳でスケートを始めたチェン選手は幼少期から非凡な才能を発揮。2014年のジュニア世界選手権銅メダルなどの実績を引っさげ、17歳だった16-17年からシニアに本格参戦すると、1年目にいきなり全米選手権、4大陸選手権で優勝。翌シーズンはUSクラシックからグランプリ(GP)シリーズ2試合、GPファイナル、全米選手権と5戦全勝。一躍、2月の平昌五輪で金メダル候補となりました。

 しかし、本番はショートプログラムですべてのジャンプで失敗し、まさかの17位。フリーでは4回転ジャンプ5本を成功させるなど1位の高得点で総合5位と巻き返したものの、メダルには惜しくも手が届きませんでした。

 ただ、すごかったのはここから。五輪翌月の世界選手権で初優勝すると、18-19年、19-20年シーズンは出場大会すべてで優勝。世界選手権2連覇(2020年は新型コロナウイルス感染拡大により大会中止)、GPファイナル3連覇。今季は2月の全米選手権で5連覇を達成するなど、五輪以降は負けなしという快進撃で、4回転ジャンプを多く組み込んだプログラムは進化しています。

 フィギュアスケート選手として圧倒的な成績もさることながら、学業も優秀。18-19年シーズンから米国の名門・エール大に進学し、勉学の合間を縫って練習に励み、「完璧を目指して努力したい」と文武両道を貫いています。

 目下のトップ選手とあって、よく報道されるのが、五輪を2連覇した羽生結弦選手とのライバル関係。本人は同じスケーターとして深いリスペクトを示しています。昨年12月の全日本選手権で羽生選手が優勝し、チェン選手は「感動しました。彼はずっと1人で練習していた。それはどんなに大変だったことか」「彼と戦うことは特別な感情と経験を生みます。また近い将来、競い合えることが楽しみです」と海外メディアに語っています。

 その羽生選手とは24日に開幕する世界選手権(ストックホルム)に揃って出場。大会中止を挟み、3連覇を目指すチェン選手と、4年ぶり3度目の優勝を狙う羽生選手のハイレベルな戦いは目が離せないものとなりそうです。

(Hint-Pot編集部)