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メーガン妃“米国初の女性大統領”へ布石!? 米大統領選の参謀経験者が財団に協力
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昨年11月の米大統領選時に「私たちにとって最も重要な選挙」とメッセージを発したヘンリー王子夫妻。“元”が付くとはいえ、政治的中立が原則のロイヤルが政治的発言をしたとして問題になった。また、メーガン妃が米大統領選に将来出馬するのでないかという報道も後を絶たない。そんな中、2016年の米大統領選でヒラリー・クリントン氏陣営に加わっていた人物が夫妻の財団「アーチウェル」に参加することが明らかになった。
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「将来的な政界入りの可能性が高まった」と英紙指摘
エグゼクティブ・ディレクターがわずか1年足らずで退任するなど、人事に関する話題が注目を集めているヘンリー王子夫妻の財団「アーチウェル」。英大衆紙「デイリー・メール」によると、ジュヌヴィエーヴ・ロス氏が運営やキャンペーンなどのシニア戦略アドバイザーとして積極的に関わるという。また、同氏が設立したエージェンシー「インビジブル・ハンド」も財団と協力するそうだ。
同紙によると、米アラスカ州生まれのロス氏は生涯を男女平等、また人種差別撲滅に捧げる運動家としても知られ、メーガン妃が訴える“平等な世界”とシンクロする思想の持ち主。コロンビア大学でジャーナリズムと出版を学び、オバマ政権時にはホワイトハウスに勤務した経験も持つ。2016年の米大統領選ではヒラリー・クリントン氏陣営に加わり、クリエイティブ・エンゲージメント・ディレクターとしてクリエイティブ面の参謀を務めたことでも知られる。
そうした政治色の強い人物だったため、同紙は「米国初の女性大統領を希望しているというさらなる証拠か?」との見出しを打った。また、今後の財団運営に大きな影響力を持たせたことで、妃の“将来的な政界入りの可能性が高まった”と指摘している。
しかし同時に、エグゼクティブ・ディレクターがわずか1年で辞任した直後のため、辞任理由の追求をかわすための招聘という見方もある。
夫妻の周辺では人が次々と入れ替わるが、果たしてロス氏とは良好な関係を長く保つことができるのか。ロス氏が強い女性であることは確かなだけに、妃との折り合いが注目される。
(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)