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ヘンリー王子夫妻の助言は「必要ない」 “英王室アドバイザー”報道に英国民は激怒

著者:森 昌利

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メーガン妃とヘンリー王子【写真:AP】
メーガン妃とヘンリー王子【写真:AP】

 ヘンリー王子夫妻の暴露インタビューをきっかけに、制度の見直しを迫られているという現在の英国王室。この改善プロジェクトは多様化が求められる現代社会に合わせたものだが、王子夫妻が“アドバイザー”として参加意欲を見せているとの報道はまたも英国内で物議を呼んでいる。米国で第2子妊娠を発表し、幸せな家族写真を公開するなどしている夫妻。だが、英国の家族とは今後も関わりたい意向のようだ。

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暴露インタビューきっかけに王室制度改善が急務に

 メーガン妃は暴露インタビューの中で、英国王室内に存在する人種差別意識やメンタルヘルス問題への無理解を指摘した。またヘンリー王子は、王位継承順位1位の父チャールズ皇太子と2位の兄ウイリアム王子に対し「王室に囚われている」と発言。権威を守るための規律に縛られているとし、現代社会の問題との間に距離がある王室を「教育できる」とも語った。

 英大衆紙「デイリー・エクスプレス」によると、「王室制度の多様性改善計画にヘンリー王子夫妻が“アドバイザー”として参加意欲を見せた」という報道に対し、英国民が激怒のSNS投稿を行っていることが明らかになったという。

 同紙は先に、王室は“多様化のシーザー(皇帝)”と呼ぶべき役職を設置する意向もあるという噂と、王室専門家のケイティ・ニコール氏のコメントを報道。同氏が「ヘンリー王子夫妻は(そうした役割に)関わりたいと強く望んでいる」と発言したことで波紋を呼んだ。

 一般の反応は激怒の一言。「浅はかであることをアドバイスするのか?」「女王には肌の色の違いや男女差別、性差別に敏感すぎるカップルの助言は必要ない」「女王は英連邦の君主。あらゆる類の民衆を愛している」「(王室をアドバイスしたいとする二人の)傲慢さと無遠慮さにみぞおちを殴られたような感覚」「これ以上まだ王室を食い物にするのか?」と、猛烈な書き込みが殺到した。

 ニコール氏によると、こうした多様化対策は夫妻インタビュー番組が放送されるずっと以前から検討されていたという。しかし、インタビュー番組ではメーガン妃の一方的とも言える暴露があった。このため王室は、現在大きな社会問題となっている人種差別やメンタルヘルスに関して、開かれた新たなモラルを提示する必要性に迫られている。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)