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猫に優しい会社を目指す日産 CM「にゃっさんデイズ」の狙いとは
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日産自動車が手がける軽トールワゴン「日産デイズ」。実際の猫を起用したそのテレビCM、猫用日産軽自動車「にゃっさんデイズ」が話題となっています。なぜ猫をCMに起用したのか、どんなメッセージを伝えたいのか。日産自動車の担当者にお話を伺いました。
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身近な猫をCMに器用することで魅力を伝えたい!
軽自動車では初となる、高速道路での運転アシスト技術「プロパイロット」や、上空から見下ろしているかのような映像で駐車をアシストする機能「インテリジェント アラウンドビューモニター」など、さまざまな先進技術が搭載されている「デイズ」。しかし、主なターゲット層にはその技術的な魅力がなかなか伝わりづらかったといいます。
「『デイズ』は30~40代の女性がターゲット。その層へ向けて車の技術的な話により興味を持ってもらえるよう考えた施策が『にゃっさんデイズ』でした。女性が好きな動物、とりわけペットとして身近な猫を起用することで、気軽に魅力が伝わればというのが企画の経緯です」
撮影では実際に猫が車体の模型に乗り込んで行われました。気まぐれな猫に合わせて、おもちゃや人気の猫用おやつ「CIAO ちゅ~る」を用いて気を引きながら進めたそう。その様子を収めたメイキング動画も人気を呼んでいます。
また日産では、冬場などに停車中の車内に猫が潜り込み、そのまま発進して起こる悲劇的な事故を防ぐ取り組み「猫バンバンプロジェクト」を2016年から推進。SNSやステッカーなどによる周知、啓蒙を進めています。
「『にゃっさんデイズCM』で『猫バンバン』についてももっと知っていただけたら。『にゃっさんデイズ』が当たる抽選の特典で、『猫バンバン』のステッカーを配布したりと、コラボもしています」と担当者。担当部署は異なるものの、社を挙げて「猫に優しい会社」を目指しているんだそう。
猫にとっても、人にとっても、車にとっても優しい社会を目指す日産。今後のCM展開は未定とのことですが、さらなる挑戦にも期待が高まります。
(Hint-Pot編集部・佐藤 佑輔)